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中国での生活

【日本初公開】
原題:My Life in China
2014年製作/作品時間81分
撮影地:中国、アメリカ
製作国:アメリカ
 
1960年代に中国の農村から逃げ出し、香港、米国へと渡った男の、郷里への帰還を追った作品。映像に収めたのは、彼の息子だ。米国で経営していた中国料理店は倒産し、統合失調症の妻の世話に明け暮れている父の人生を、祖国で温かく迎えてくれる親族との回想とともに振り返る。文化大革命から民主化までの中国激動の数十年を、父の人生と重ね合わせ、その苦労話を記録。大きく変貌した香港とマカオの街。一方で故郷の農村は空き家だらけとなり、残った数家族だけが細々と農業を営んでいる。発展の陰で見捨てられた農村。父の胸に去来するのは、どんな思いだったのか。自身のルーツに触れた人の、純粋な感情が伝わってくる。
 
監督:ケネス・エン
脚本・製作 アーレン・パークス
製作・メラニー・ブレア、メン・シェ
撮影監督 ジャック・ラム
 
◆アメリカンドリームとチャイニーズドリーム◆
1990年代以降の中国の経済成長はめざましく、2010年にはGDPが世界2位となりました。かつてアメリカンドリームを叶えようと海を渡った中国人事業家が、祖国への帰還を始めたのもこの頃です。2010年の国勢調査によると、ニューヨークのチャイナタウンの人口は9%も減少。サンフランシスコの中国人人口も減少していました。この頃、「アメリカンドリーム」に対して「チャイニーズドリーム」という言葉が使われるようになってきました。2014年に民間調査会社が中国人、米国人、英国人に調査をしたところ、中国人の61%は、チャイニーズドリームが国の将来に対する自信を強めると回答。米国人も回答者の55%が、10年後には中国が米国に対抗する勢力になると予想していました。
 
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2015年 Arpa国際映画祭(アメリカ) 最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞
2014年 サンディエゴ・アジアン映画祭(アメリカ) 最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞

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