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アフガニスタンの亡霊
【日本初公開作品】
原題:Ghosts of Afghanistan
2021年製作/作品時間 90分
撮影地:アフガニスタン
制作国:カナダ
タリバン政権を攻撃する軍事作戦の名は“不朽の自由”。アメリカを中心とする西側諸国は、2001年に民主主義、自由、女性の権利を約束してアフガニスタンへ侵攻した。しかし、それによって何十万人もの人々が命を落としたことも事実だった。誰もが“闇の勢力”を押しのけているように感じていた、というその感覚は、どこから来ていたのだろうか。やがて蔓延していく汚職と虐待。そして、アフガニスタンの国民は分断されていく。一体どこで、間違いを犯してしまったのか。本作は、カナダ人ジャーナリストの視点で、アフガニスタンが辿った混迷を振り返りながら、なぜ多くの市民が怯えながら生活しなければならないのか、なぜ数えきれない犠牲を強いられてきたのかについて考える。
[予告編]
監督・脚本:ジュリアン・シャー
プレゼンター・脚本:グレアム・スミス
製作・脚本:ナタリー・デュボア
製作総指揮:アーニー・ゲルバート
編集:スーザン・シャンクス
撮影:イクバル・サパンド
音楽:エリック・ルモアーヌ
◆戦争の熱に浮かされ、闇に踏みこんでいく◆
アフガニスタンでは、外国の軍隊が近代的な武器で攻撃を繰り返し、実際には兵士だけではなく多くの市民が巻き添えになりました。治安部隊による拷問や虐待についても問題視されてきました。一方、タリバンは都度、撤退しながら不屈の抵抗を見せました。そして新たな反政府活動でじわじわと国を飲み込んでいったのです。西側の政治家や軍人たちは、繰り返し「作戦成功」と発表してきました。しかし実際には、失敗の連続だったという意見もあります。戦争の熱に浮かされることで真実はお構いなしになり、人々は正気を失っていくのです。アフガニスタンでの20年の戦争で得られたものは何だったのか。学ぶべきものは何なのか。冷静に見つめ直す視点が、今必要ではないでしょうか。
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