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ミャオ族の聖歌隊

【日本初公開作品】
原題:Singing in the Wilderness
2021年製作/作品時間98分
撮影地:中国
製作国:中国・アメリカ
 
中国・雲南省の少数民族・ミャオ族の聖歌隊が、商業主義に翻弄されながら民族のアイデンティティと信仰心を拠り所に生きてゆくさまを追った作品。敬虔なクリスチャンとして神に歌を捧げる一方、役人の指示に従い宗教色を排除した歌で人気を獲得していく。知名度が上がり次第に豊かになっていくとともに、村は一気に押し寄せる開発の波から逃れられなくなる。土地を失い、報酬をめぐって信頼関係が揺らいだ。そんな苦境にあっても、信仰心と歌は決して忘れることがないミャオ族。しかしその陰で、失われてゆく伝統もあった。民族として守るべきものは何なのか。ミャオ族の苦悩が、観る者の心に問いかける。
 
監督:ドンナン・チェン  
プロデューサー:ドンナン・チェン、バイオレット・フェン、キ・ザオ  
撮影:ジソン・リー  
編集:エムリー・マフダヴィアン、ドンナン・チェン  
作曲:チャド・キャノン
 
◆伝統宗教を失った民族のよりどころ◆
中国南部の少数民族・ミャオ族は、大多数が山岳地帯に暮らしています。元来は精霊信仰を持つ民族で、自然界の全てが畏敬の対象。アミニズム、シャーマニズムに近い宗教を崇拝しています。近代になって西欧の宣教活動により、雲南省のミャオ族の一部は、集団でキリスト教に改宗。宗教音楽が、民族元来の歌や踊りの伝統と融合し、音楽芸能として普及している地域もあります。中国共産党は、国家樹立時から現在まで無神論を標榜していますが、仏教、道教、イスラム教、プロテスタント、カトリックの5宗教を公式に許可。一方で海外からの影響を極力排除し、国内での反政府の動きを抑えるため、一部の宗教的活動や運動を禁止しています。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
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テッサロニキ ドキュメンタリー 映画祭
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