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冬の兵士・良心の告発

【日本初配信作品】
2009年製作/アメリカ・イラク/80分
2008年3月、ワシントンDC近郊で“冬の兵士”と名づけられた集会が4日間にわたって行われました。それは約50人のイラク戦争帰還兵が戦場での出来事を証言するというもので、米兵によるイラク人の無差別殺戮の実態が明らかになりました。しかし、その集会や証言は、日米のマスコミではほとんど報道されませんでした。このドキュメンタリーは、自分の手が血で汚れていることに苦しみ、罪と向かい合い、人間性を取り戻す戦いに立ちあがった兵士たちの記録です。彼らの証言で、今初めて、本当のイラク戦争が見えてきます。
 
取材・撮影・編集・ナレーション:田保寿一
 
◆ベトナム、そしてイラク・・・「冬の兵士」たちが証言する戦争の狂気◆
「冬の兵士」とは、ベトナム戦争中の1971年に、帰還した兵士たちが米軍による残虐行為を証言した集会の名称です。それを機に、全米そして世界へと反戦運動が広がり、戦争終結へと導いた歴史があります。そして2008年3月、今度はイラクの帰還兵たちが、「冬の兵士」として米軍の民間人への無差別殺戮を告白したのです。しかしマスコミは、彼らの声を黙殺しました。なぜ、イラクの人々が殺されなければならなかったのか、その責任はどこにあるのか。残虐行為に及んだ兵士たちの“良心の告発”で明かされていく信じがたいイラク戦争の実態。そして、被害者の遺族はもちろん、加害者である兵士たちもまた、一人ひとりが生涯苦しみ続けなければならない心の闇を抱えて生きていくという現実。時を経ても、戦争の実態は変わりません。戦場は人間性をも失わせてしまう狂気に満ちているのです。

[予告編]

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