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BRAKELESS JR福知山線脱線事故

~鉄道事故が問う教訓と公共交通の安全な未来!脱線事故衝撃ドキュメンタリー作品~



【日本初配信作品】
原題:BRAKELESS
2014年製作/作品時間80分
撮影地:日本
製作国:日本、イギリス
※一部の国からは視聴できません
 
2005年4月に起きたJR福知山線脱線事故を、当時の報道映像と事故の被害者や遺族たちの証言で構成したドキュメンタリー映画。乗り込んだ車両、他の乗客の様子、体感した運転状況などとともに「あの日」を振り返る。家族を失った者たちの悲しみや怒り、生存者の生々しい記憶。全員に共通しているのは原因究明と再発防止を願う気持ちだ。スピードと効率を優先するあまり、安全を蔑ろにしたJR西日本。だがそれは同社だけでなく、当時の日本社会全体を覆っていた病理だと識者は言う。事故はなぜ起きたのか。運転士個人のミスだけで終わらせず、事故を誘発する労働環境を形成していた企業姿勢を問う作品だ。
 
監督:三宅響子  
撮影:夏海光造  
編集:ハーバート・ハンガー
 

<作品の見どころ・社会問題提起>

◆ヒューマンエラーを誘発した企業姿勢・事故の教訓◆

鉄道やバスなどの公共交通機関の運転士は、乗客の命を預かる大きな責任を背負っています。しかし、運行ダイヤの厳格化企業の管理体制が、時に安全よりも効率を優先させてしまうことがあります。
JR福知山線脱線事故は、死者107人、負傷者562人という歴史的な大惨事でした。脱線理由は速度超過。制限時速70キロのカーブに116キロで進入していました。この列車は事故直前の停車駅で停止位置を70メートルもオーバーランしており、運転士の操作に不自然な点が多くありました。一方で、他社との競合を意識した経営陣の判断により、度重なるスピードアップと停止時間短縮を行ったことや、運転ミスに対する懲罰的処遇を行っていたことが表面化。多くのメディアが「事故の大きな原因の一つ」と報じました。設備面では、自動列車停止装置が設置されていなかったことも判明。運転士以上に、会社の責任が問われる事態になりました。
また、鉄道事故の被害者支援企業責任の在り方の重要性が再認識された痛ましい出来事であり、今も議論が続いています。
 

[予告編]
 
(受賞歴)
2015年 ピーボディ賞受賞(アメリカ)
2014年 第22回坂田記念ジャーナリズム賞受賞
 
(映画祭)
シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭(イギリス)
エラスムス・ドキュメンタリー映画祭(インドネシア)

<社会を生き抜く力を養うドキュメンタリー作品で知るせかい>

鉄道事故をテーマにしたドキュメンタリー映画や映像資料は、当時の状況を詳しく知る貴重な手段です。これらの作品は、事故の真相を掘り下げるだけでなく、鉄道の安全対策の重要性を伝える役割も果たしています。
この事故問題から学ぶべき教訓は、鉄道やバス、航空業界の公共交通機関に限らず、自動車・建設等の安全管理にも通じるものです。私たちは過去の事故を忘れず、より安全な社会を目指すために、安全対策や企業責任について考え続ける必要があります。
JR福知山線脱線事故は2025年で20年。「安全を守る」すべての人に観てほしい作品です。

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