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漢字

【日本初公開作品】
2017年製作/台湾・日本・香港・アメリカ・イギリス/作品時間56分
本作は、中国語の「漢字」のタイポグラフィを通して、フォントの国際的なデザインや視覚文化、アイデンティティを探求するドキュメンタリー映画です。香港や日本の書体デザイナーをはじめ、活版活字鋳造所など、漢字に関係する人々を取材、「言語はアイデンティティをどのように形成するのか」、「デジタル時代において手書きはどのような役割を果たすのか」など、普遍的なテーマを探求していきます。技術の発達により、印刷にはより精巧さが求められるようになりました。多くの人々が無意識で受け止めているフォントに注目し、この作品によって、それぞれの視聴者に自国の文化や言語、アイデンティティと向き合う機会を提供したいと考えています。
 
監督:ツァイ・ムーミン
 
◆書体は役者であり、デザイナーは演出家◆
私たちは文字でメッセージを伝えるために、当然何を書くかを重視しますが、その書体について、真剣に考えることはほとんどありません。しかし、書体はデザインにより、その伝わる印象も大きく異なります。喜怒哀楽の感情はもちろん、目的に応じて無意識にこちらの意図を相手に伝える効果を、書体のデザインは発揮するのです。例えるならば、書体は役者であり、デザイナーは演出家です。書体選びは配役に似ています。役者の質ではなく、その役に相応しいかどうかが重要なのです。漢字は、古代から私たちが受け継いできた文字であり、私たちの文化を形作ってきました。そこに、現代の多彩な書体が加わることにより、文字がもたらす文化はさらなる進化を遂げるのです。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2018年 ロサンゼルス中国映画祭 オフィシャルセレクション
2017年 アーバンノマドフィルムフェスティバル クロージングフィルム&ベストフィルムの受賞
2017年 シンガポールAデザイン映画祭 オープニング映画
2017年 サイドウォーク映画祭 オフィシャルセレクション
2017年 バリ国際映画祭 オフィシャルセレクション
2017年 プロビデンスアート&デザインフィルムフェスティバル オフィシャルセレクション

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