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獄友

2018年製作/日本/作品時間100分
冤罪をテーマに「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」「袴田巖 夢の間の世の中」といった作品を手がけてきた金聖雄監督が、人生の多くの時間を刑務所の中で過ごし、互いを「獄友(ごくとも)」と呼び合う冤罪被害者たちにカメラを向けたドキュメンタリー。「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」でその姿を記録した「狭山事件」の石川一雄さん、「袴田巖 夢の間の世の中」でも描いた「袴田事件」の袴田巌さんのほか、「布川事件」の桜井昌司さんと杉山卓男さん、「足利事件」の菅家利和さんという5人が、同じ痛みを抱えるものとして互いを支え合う様子や、獄中での出来事や出所後のそれぞれの人生を改めて語る姿を通し、奪われた時間の中で彼らが失ったもの、得たものは何か、そして司法の闇や人間の尊厳とは何かを描き出していく。
 
監督:金聖雄  
プロデューサー:陣内直行  
撮影:池田俊己  
現場録音:池田泰明  
録音:吉田茂一  
編集:野村太  
音楽:谷川賢作  
語り:金聖雄  
イラスト:千葉佐記子  
出演:桜井昌司 杉山卓男 菅家利和 石川一雄 袴田巌
 
◆奪われた時間の中で、彼らは何を失い、何を得たのか◆
「冤罪など、許されるはずがない。しかし、彼らにとって"獄中"は生活の場であり、学びの場であり、仕事場であった。まさに青春を過ごした場所なのだ。「冤罪被害」という理不尽きわまりない仕打ちを受けながら、5人は無実が証明されることを信じ懸命に生きたのだ。時に涙し、怒り、絶望し、狂い、そして笑いながら...」(金聖雄監督) 驚かされるのは、「獄友」たちに感じられる理不尽をも笑い飛ばす明るさと他者への思いやり、そして温かい人間の絆。しかし、明るく振る舞う彼らの心の中に、果てしなく深い闇を抱えていることも、この映画は映し出します。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第5位

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