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ヒマラヤを越える子供たち

2000年製作/インド/作品時間29分
1959年にインドへ亡命したダライ・ラマ法王14世の後を追い、約13万人のチベット人が故郷を離れ、難民として世界中で暮らしています。今なお、チベット本土からは、親元を離れた子どもたちが、命がけで標高6千メートルのヒマラヤの国境地帯を徒歩で越え、ダラムサラを目指してやってきます。途中、中国の国境警備隊からの銃撃はもとより、あまりに過酷な行程のため、凍傷で手足を切断する者や、命を落としてしまう者も少なくありません。それでも彼らは、なぜ、ダラムサラを目指すのか。実際の亡命者に同行し、その姿をとらえた感動のドキュメンタリーです。
 
監督・脚本・音声 マリア・ブルーメンクローン 
撮影・助監督 リチャード・ラッカーニ 
日本語版制作 チベットサポートグループKIKU
 
◆標高6千メートル。この尾根の向こうに、未来があると信じて◆
このドキュメンタリーは、実際の亡命者に同行して記録した極めて貴重なフィルムです。雪のヒマラヤを越える5人の子どもたちを含む10人のチベット人亡命者たちと、彼らを命がけで導くガイドのありのままの姿を描いたものです。チベット本土では、現在、中国政府によるチベット人への多くの人権侵害がみられますが、経済政策でも「西部大開発」によって、ラサなどの都市部と農村部の格差が深刻になっています。特に農村部では、十分な教育を受けられずに育ったチベット人が安定した職業に就くことは難しく、多くのチベット人が生活の困窮に瀕しています。貧しい家庭の子どもたちは、親同様、まともに教育を受けることができず、チベット語やチベット文化を学ぶ機会もほとんどありません。我が子の将来を案じる親は、何とかしてダライ・ラマ法王のいるダラムサラで、我が子を学ばせたいと願うのです。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
ドイツTV賞 ノミネート 
バンフマウンテン映画祭、トロント/カナダ 受賞 
ヘルシンキ/フィンランドのヨーロッパ宗教祭典 受賞

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