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女性と水 尊厳は守られるのか

【日本初公開作品】
2014年製作/インド/作品時間65分
インドでは、水道のないところで暮らしている人々が大勢います。水汲みは女性の仕事です。井戸や川など、離れた水場まで水がめを運び、家事に使うための水を毎日8杯、9杯も汲むのです。インドでは、このように今なお自然の水が人々の命を支えています。ところがインドの水資源の汚染が深刻になっています。その水は、様々な病を引き起こします。下痢や高熱、腸チフスや肝炎などたくさんあります。水を煮沸するためには、水を沸かすための薪が必要ですが、1日に何度も沸かせるだけの薪がありません。汚染した水に触れる女性たちは病気に苦しみます。そしてインドの子どもの死亡原因第二位は汚染水なのです。
 
監督:ノセム・コラード
 
◆どんどん汚染され、激減するインドの水資源◆
インドでは、人口増加や急激な都市化、インフラの未整備などにより、水質汚染および水不足が極めて深刻な問題になっています。特に都市部の汚染は危機的状況です。処理能力が追いつかず、汚水が垂れ流され、河川や地下水をどんどん汚染しているというのです。特にインドは世界最大の地下水利用国で、全世界の地下水利用の4分の1をインドが占めています。そうして、利用できる水資源が年々激減しているのです。ところが多くのインド国民は、危機意識を共有しているとはいえません。汚水と廃棄物で汚染されたガンジス川で、気にせず沐浴するのです。排泄物、生活ゴミ、未処理の下水。さらに工場による産業排水と産業廃棄物。そして、聖なる川としての宗教儀式や、沐浴場、火葬場なども影響を与えます。解決の糸口は全く見えていません。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2015 環境映画祭(ボストン)グリーンフィルム賞受賞
2014 コンコルディア映画祭(アルゼンチン)最優秀長編映画賞受賞

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