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レールウェイ・スリーパーズ
【日本初公開作品】
原題:RAILWAY SLEEPERS
2016年製作/作品時間102分
撮影地:タイ
製作国:タイ
2008年から足掛け8年、タイ国内のすべての鉄道路線を撮影して作られた1本のドキュメンタリー映画。キャンプに向かう少年団、うたた寝する旅行者、騒がしい物売りたち。カメラは乗客の視点で、列車に乗り合わせた人々のさまざまなドラマを捉える。わずかな停車時間にも、駅のホームから売り子たちが近づいてくる。時間や天候とともに景色も変わってゆく。夜行列車では楽器演奏や歌が披露され、乗客も一緒になって楽しんでいる。深夜、皆が眠りにつくと、レールの上を駆ける車輪の音だけが車内に響き渡る。列車でタイを旅する臨場感にあふれた作品だ。後半、寝台列車で遭遇する外国人との会話は、時を超えて鉄道敷設時代を回顧する英国人技師と遭遇したかのような監督による独特の演出である。
監督:ソムポット・チットゲーソーンポン
製作:アピチャッポン・ウィーラセタクン
アシスタント・ディレクター:フィム・ウマリ
出演:フランソワ・ランゲロ
◆国家繁栄の象徴としての鉄道◆
1897年に産声を上げたタイの鉄道は、ドイツ人技師、英国人技師それぞれを主体とする2つの官営会社が運営していましたが、1917年に国営化。タイ人主体の体制が確立しました。総延長は4041kmで東南アジア最大規模。列車は特急、急行、快速、普通、近郊列車に大別され、急行と快速が都市間輸送を担っており、夜行列車も多く運行しています。開業から120年余りが過ぎ、タイは再び鉄道の時代に突入。新線の建設が相次ぎ、首都圏では初の郊外型環状路線鉄道の試験運行が始まっています。首都圏と3つの空港を結ぶ高速鉄道の計画も進行中。2029年の開業を目指し、2023年中に工事に着工する見通しです。
[予告編]
(映画祭)
2016年 釜山国際映画祭
2017年 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭
2017年 メルボルン国際映画祭
2021年 香港国際映画祭
2021年 ロカルノ映画祭
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