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プラセボ あるインドの名門医学生の心理

【日本初公開作品】
原題:PLACEBO
2014年製作/作品時間94分
撮影地:インド
製作国:インド・フィンランド
 
インド最高の名門医科大学、全インド医科大学(AIIMS)は超難関大学として知られている。マサチューセッツ工科大学の合格率は約9%、ハーバード大学の合格率は約7%、AIIMSの合格率はわずか0.1%に満たない。医師を志す天才たちがインド全土から入学を夢見る。しかし、ここで学ぶ学生たちに自殺者が頻発していることが明らかになる。未遂も多いという。本作では、監督が学生寮に2年間潜入取材を敢行し、4人の学生の素顔に迫った。彼らは何を望み、自分の人生の決断を、どのように行っているのだろうか。ストレスにさらされる医学生たちの内面に鋭く斬り込み、孤独、自己嫌悪、不安、無関心など、複雑に折り重なった彼らの心理が視覚的に綴られたドキュメンタリー映画。
 
監督:アブヘイ・クマール  
プロデューサー:アブヘイ・クマール、アルチャナー・パドケ  
撮影:アブヘイ・クマール  
編集:アブヘイ・クマール、アルチャナー・パドケ  
音楽:シェーン・メンドンサ
 
◆親の期待に応え続けてきた秀才たちが直面する苦悩と心の闇◆
インド全土から奇跡的な競争率を勝ち抜いて全インド医科大学(AIIMS)に入学した学生たちは、それまで神童として親や恩師の期待を一身に背負い、ただひたすら勉学に励んできたことでしょう。また、家族の結びつきが強いインドでは、自分の意思よりも、親の強い意向に従って人生の様々な決定が下されるのが当たり前なのです。彼らは、失敗は許されないというプレッシャーを受けながら、家族に対する義務の重さにひたすら耐えてきたのです。そんな彼らが、困難に直面し、挫折を味わうことは、時に誰にも相談できない孤独の中、どうしようもない無力感、絶望感に苦しむことになるのです。苦悩する彼らに、どのような救いの手を差し伸べることができるでしょうか。彼らを救う薬はあるのでしょうか。エリート教育のあり方が問われています。

[予告編]
 
(映画祭)
Hot Docs (カナダ, トロント)
IDFA (オランダ, アムステルダム)
TRT (トルコ, オラン/アンカラ)
DocPoint – Helsinki Documentary Film Festival (フィンランド)
EIDF (韓国, ソウル)
Carnegie Mellon International Film Festival (アメリカ, ピッツバーグ)
Cleveland International Film Festival (アメリカ)
(映画賞)
Special Jury Award - EIDF
IDFA 2014 - Nominated for Best First Appearance

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