特集「音楽の力」(全24本)
◆歴史と文化を紡いできた、身近な芸術
私たちの身の回りは、さまざまな音楽があふれています。テレビ、ラジオ番組のみならず、街中にある多くの店の中でBGMが流れ、好きな曲を聴きたければいつでもスマートフォンで聴くことができます。古来より音楽は、暮らしの中に溶け込んで、私たちの歴史と文化を支えてきました。アジアンドキュメンタリーズのラインナップにも、さまざまな国、ジャンルの音楽を題材にした作品があります。楽しさや芸術性を追求する音楽の中に、それぞれの民族性や時代性、社会背景などを感じ取ることができます。
◆多様な想いを伝えられる最強の表現手段
音楽は感情を伝えます。愛情、喜び、悲しみなど、心が揺れ動くとき、その感情を倍増させたり和らげたりもできます。有史以来、現代に至るまで最も身近な音楽のテーマは「愛」でしょう。思いを寄せる特定の人への愛もあれば、家族愛、地域愛もあります。愛は私たちの感情の中でいちばん強く、多様な形を持っているものといえるでしょう。それゆえに、愛をテーマとした音楽は万人に愛され、また音楽によって愛を伝えることも可能なのです。
◆社会が動くとき、そこには音楽がある
楽しさや喜びといった感情を表現するだけでなく、音楽には社会を動かす力もあります。歌詞やメロディーに込められているのは、音楽家からのメッセージ。その思いが聴く者の共感を呼び、共感者が連帯するとき、社会が大きく動くことがあります。歌詞やメロディーなどの音楽体験の共有が、プレーヤーとリスナー、リスナーどうしの心の垣根を取り払い、音楽そのもののメッセージを体現するのです。芸能文化でありながら、ときに社会変革をも巻き起こす。音楽の力は、私たちが想像する以上に大きなものなのです。
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