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ふたりのパパ

【日本初公開作品】
原題:Double Income, Kids
2019年製作/作品時間94分
撮影地:イスラエル、アメリカ
製作国:ドイツ
 
テルアビブに暮らすゲイカップルのモティとアロンは、それぞれが自分の血を引く子どもを持ちたいと願い、体外受精による代理母出産に踏み切った。このドキュメンタリーは、代理母への胚移植から妊娠期、出産、彼らの子育て期までを時系列で追ったもの。代理母出産への期待と不安、高額な医療費の悩みといった、彼らの複雑な心境が伝わってくる。一方でカメラは、息子がゲイだということを受け入れるまでの父母の葛藤も映像に収めた。代理母から産まれた双子は、それぞれモティとアロンの子。戸惑いながら子育てに奮闘する二人が微笑ましい。生命医療の進化に驚くとともに、倫理観も問われる作品だ。

監督・脚本・撮影:ヘンドリック・シェーファー 
プロデューサー:デニース・ノイシュタット、ヘンドリック・シェーファー  
編集:イナ・タンゲルマン、ヘンドリック・シェーファー、ユリア・マイヤー=パヴロヴィッチ  
音楽:パトリック・プスコ

◆是非を問われる「手段」としての代理母出産◆
異性カップルにとっては、血がつながった子を持つ“最後の手段”ともいえる代理母出産ですが、ゲイカップルにとっては“唯一の手段”となります。日本ではできない手法ですが、米国カリフォルニア州では、男性カップルが子どもを持つための一般的な方法として認められています。ネブラスカ州では、同性愛者の息子のために代理母出産した母親も登場し、世間を驚かせました。しかし米国内でも代理母出産を認めていない州が多く、またドイツ、フランス、イタリアでは禁止。英国やスペインでは金銭授受を伴う代理母出産を認めていません。ゲイカップルと出産の関係について、社会が今後どう受け入れるかは未知数です。

[予告編]
 
(映画祭)
2019年 ホーフ国際映画祭(ドイツ)
2020年 クイーンパーム国際映画祭(アメリカ)
2020年 英国ユダヤ映画祭(イギリス)
2020年 テルアビブ国際LGBT映画祭(イスラエル)
2021年  テッサロニキ ドキュメンタリー映画祭(ギリシャ)

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