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チャイニーズ・クローゼット
【日本初公開作品】
原題:Inside the Chinese Closet
2015年製作/作品時間70分
撮影地:中国
製作国:オランダ
中国では、子どもが同性愛者であることは親にとって最大の恥辱。そんな社会で生きる同性愛の男女にスポットを当てたドキュメンタリーだ。自らがゲイであることを親に伝えたアンディは、父から偽装結婚を命じられた。相手の素性を入念に調べ、その上で結婚に難色を示す父は、代理母を使って子を持つようアンディに仕向ける。レズビアンのジョウインは偽装結婚中。親は、娘のセクシャリティーを近所に知られないために、養子を取らせようとする。同性愛者のコミュニティーの中で、親に理解してもらえない苦悩を打ち明ける若者たち。“ノーマル”であることが当然の中国社会に、彼らの居場所は見つかるのか。性に対する価値観が問われている。
監督:ソフィア・ルヴァラ
製作:アイリス・ラマーツマ、バウデワェイン・コーレ
撮影監督:トン・ピーターズ
◆「親孝行」のために偽装結婚する同性愛者◆
中国では1997年まで、同性愛は犯罪でした。非犯罪化した後も、2001年までは同性愛的志向を持つ者は精神疾患として扱われました。現在は制度的な弾圧からは解放されていますが、同性結婚や同性カップルの養子縁組は法的に承認されておらず、性的指向や性自認に基づく差別を禁止する法律も存在しません。中国には数千万人の同性愛者がいると推測。「子孫を残すことが親孝行」という伝統的な考えが根強いため、男性同性愛者の8割が、家族と社会からのプレッシャーにより、異性愛者女性と伝統的な婚姻関係を結ぶと言われています。男女の同性愛者同士が「偽装結婚」したり、代理出産で子をもうけたりするケースも多く見られます。
[予告編]
(映画祭)
2015年 アムステルダムドキュメンタリー国際映画祭
(ベストオランダドキュメンタリーノミネート)
2016年 ベルリン国際映画祭(ドイツ)テディ賞ノミネート
2016年 テッサロニキ国際映画祭(ギリシャ)
2016年 Millennium Docs Against Gravity映画祭(ポーランド)
2016年 TLV Fest(イスラエル)
2016年 Docs Barcelona(スペイン)
2016年 DOK.Fest(ドイツ)
2016年 アンブランテ映画祭(メキシコ)
2016年 Doc Edge(ニュージーランド)
2016年 人権映画祭(イギリス)
2016年 ロンドンLGBT映画祭(イギリス)
2016年 One World映画祭(チェコ共和国)
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