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お茶の探検家

【日本初公開作品】

原題:The Tea Explorer
2017年製作/作品時間58分
撮影地:中国、インド
製作国:カナダ
カナダ人のジェフ・フックスは台湾を旅行中にお茶と出会い、その奥深さの虜になった。茶葉のルーツと言われる中国雲南省を訪ね、お茶の文化を探求。しかしそこで感じたのは、コーヒー文化の流入とともに衰退していくお茶文化だった。ジェフはお茶の交易路「茶馬古道」を辿る旅で、ヒマラヤに根付くお茶文化を記録に残そうとする。2006年、シャングリラからチベットのラサへ、10年後にはネパールのアッパー・ムスタン、カトマンドゥを訪ねた。ジェフは歴史の陰に埋もれていた交易商人たちの記憶に光を当てる。ヒマラヤの歴史の中で重要な役割を果たしていたお茶の交易。厳しくも美しい自然環境の中で育まれた“旅するお茶”のロマンを感じてほしい。
 
監督:アンドリュー・グレッグ
 
◆ヒマラヤの暮らしに影響を与えた交易路◆
“もうひとつのシルクロード”との異名を持つ茶馬古道(ちゃばこどう)は、中国雲南省でとれたお茶をチベットへ運び、馬と交換したことから名付けられた交易路。起源はシルクロードよりも1000年昔に遡ると言われています。ルートは雲南省を起点にチベットやミャンマー、インドへと続きます。茶馬古道ではお茶だけではなく絹や布、塩なども取引され、ヒマラヤの少数民族や遊牧民などの暮らしに大きな影響を与えました。20世紀中頃が流通最盛期でしたが、近代化を急ぐ中国政府により道路が建設されると衰退。交易路としての役割を終えました。近年は観光地化が進み“観光の道”とも呼ばれています。

[予告編]

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