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トゥクダム 生と死の境界

 【日本初公開】
原題:Tukdam: Between Worlds
2022年製作/作品時間91分
撮影地:チベット、インド
製作国:ネパール

トゥクダム。それは、瞑想を極めたチベットの高僧が、瞑想中に亡くなること。遺体は死後数日から、長いときは数週間も腐ることなく、背筋を伸ばして座ったままでいる。学者や研究者たちが、トゥクダムの科学的なデータを取るべく、瞑想実践者や亡くなった瞑想者の検査を始めた。法医人類学者は「死後にバクテリア増殖によるガスが発生していない」、チベット伝統医は「心肺が停止していても、体は心臓付近を中心に温かさを保っている」と言う。神経科学者もトゥクダム中の死者は温かいと認めながらも、機器による物理的計測では何一つ確認できない。ダライラマ14世は、それを「深いレベルの微細な意識」によるものだと説く。人間にとって死とは何なのか。チベット仏教の奥深さを感じる作品だ。
 
監督・脚本・共同制作・撮影:ドナー・コールマン
製作:カールレ・アホー、マーサ・オニール
共同制作:ピーユ・リュンク
編集:ミリアム・ストルガラ
音楽:メルト=マティス・リル
撮影:ミカ・マッティラ、サトヤ・ライ・ナグパウル

◆瞑想の果てに辿り着く、科学を超えた人体の奇跡◆
人間は死亡すると、時間を追うごとに体が変化していきます。一般的に死後2時間で硬直と体温の低下が、6時間後には腐敗が始まります。腐敗が進行すると体内にガスが発生。ガスは2日ほどで全身の皮下組織や臓器にも溜まると言われています。チベット仏教の僧が死期を悟ったときに行うのが、瞑想修行による死の準備「トゥクダム」。トゥクダムは、心肺が停止しても数日間は瞑想の姿勢が保たれ、体の温もりが失われず腐敗しない状態をもって成就とされています。トゥクダムの科学的解明には、ダライ・ラマ14世も注目しており、その研究を支持。この謎を解明してくれる科学者を20年にわたり探していると言われています。

[予告編]

(映画賞/映画祭)
 
2022年 Other Israel映画祭 オフィシャルセレクション
2022年 第42回サンフランシスコユダヤ映画祭 オフィシャルセレクション
2022年 DMZ国際ドキュメンタリー映画祭 オフィシャルセレクション
 
2022年 イスラエルドキュメンタリー映画祭 ベストリサーチ賞ノミネート

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