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淀川アジール さどヤンの生活と意見【新登場】

2020年製作/作品時間73分
撮影地:日本
製作国:日本
 
大阪の高層ビル群の対岸、「河川敷停留所」と名付けられたホームレスの小屋がある。主人は「さどヤン」。空き缶を集めて日銭を稼ぐほか、週に一度は道路掃除や草刈りで5000円ほどの収入を得ている。彼の元を訪れるのは、若者から高齢者まで実に幅広い世代の人たちだ。さどヤンと語り合う者、黙って景色を眺める者、子どもたちに剣道を教える老人もいた。河川敷停留所は、一つの小さなコミュニティでもある。このドキュメンタリーは、さどヤンの回想と共に、小屋を訪れる人や動物たちとの不思議でユニークな関係を映像に収めた作品だ。都会の片隅の、一番下から見た世界がここにある。
 
監督・撮影・編集:田中幸夫
企画・作画・デザイン:大黒堂ミロ
助監督・技術統括:北川のん
音効:吉田一郎、石川泰三
朗読:ナオユキ
 
◆自由権、生存権と、ホームレスという生き方の選択◆
厚生労働省の調査によると、日本のホームレスは確認されている数でおよそ3000人。都道府県別では大阪府が最多で800人以上が確認されました。寝起きする場所は、都市公園、河川、道路で全体の7割を占めています。ホームレスの行為は、厳密に言えば軽犯罪法に抵触しますが、日本では自由権が憲法で保障されており、権力による干渉や排除は制限されます。また生存権では「嫌なことは嫌だ」「我慢し続けてまで働きたくない」という意思を尊重しています。社会のストレスから解放されたホームレスと、しがらみの中で生きる人たち。幸せに絶対的な基準はありません。厚労省の調査では、ホームレスの4割近くが「将来も今のままでいい」と回答しています。
 
 
[予告編]
 
 
 

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