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名前を書きたい 炭焼きのアグスティン
【日本初公開作品】
原題:A is for Agustin
2019年製作/フィリピン/作品時間73分
フィリピンのルソン島、サンバレス州の小さな村で炭焼きをして家族を養っているアグスティンは歌うのが大好き。ところが彼は読み書きができないため、長年雇い主から賃金を騙し取られていたことを知る。そこで彼は読み書きができるようになるため、40歳にして小学校1年生に入学することを決意。子どもたちと一緒に授業を受けるのだが…。自分の名前すら書くことができなかったアグスティンが娘と席を並べて学びの階段を一段ずつ上がっていく。アグスティンの6年間を通して、何のために生き、何のために学ぶのかをあらためて考えさせるドキュメンタリー映画。
監督:グレース・ピメンテル・シンブラン
製作:グレース・ピメンテル・シンブラン、エデュアルド・レハノ・ジュニア
マネット・デイリト
共同プロデューサー:ベニート・バウティスタ、エマ・フランシスコ
製作補:ジョニー・バセット、マーク・ラッケイ
撮影:グレース・ピメンテル・シンブラン、カーラ・モレノ
編集:ジョニー・バセット
音楽:フランシス・デ・ヴェイラ
音響:ミッコ・キゾン、ジョン・ミハエル・ペレス
色彩調整:ディア・マグサイサイ
◆改善されつつあるフィリピンの識字率◆
フィリピン統計庁の調査(2019年)によれば、10歳から64歳までの国民の機能的識字率(生活のさまざまな場面に対応できる読み書き・計算能力のある人の割合)は91.6%でした。13年前に行われた前回の調査(90.3%)より1.3ポイント上昇していることがわかっています。フィリピンでは、貧困層の世帯主の多くが、初等教育(小学校)卒業程度の教育レベルにあり、貧困の深度についても教育レベルが低いほうが、貧困の状況は深刻になる傾向が明確です。さらに中等教育においては、貧困世帯の就学率は低く、教育を受ける機会にも貧富の格差が大きな影響を与えています。こうした格差が、貧困層の固定化、世代を超えた連鎖につながっているといえます。一方で、子どもたちに教育を受けさせることが、貧困からの脱却への唯一の希望にもなっています。
[予告編]
(映画賞/映画祭)
2020年フィリピン映画芸術科学アカデミー賞にて最優秀ドキュメンタリー賞(ガワット・ウリアン賞)受賞
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