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ミスター・トイレ 世界のウン命を握る男

原題:Mr. Toilet: The World's #2 Man
2019年製作/作品時間87分
撮影地:シンガポール・インド
製作国:アメリカ
 
世界人口の約78億人のうち、トイレのない生活を送っている人は約20億人もいる。さらに、約42億人もの人々が安全に管理されたトイレを使えておらず、年間29万7,000人(1日約800人以上)もの5歳未満の子どもが不適切な水と不衛生による下痢症で命を落としているという現状がある。この「トイレ問題」にいち早く着目し、安心・安全なトイレを世界中に普及させる活動に取り組んできたのが、シンガポールの“ミスター・トイレ”こと、ジャック・シム氏。会社経営などを経て、2001年、国際NPO団体WTO(世界トイレ機関)を創設した。独特のユーモアを交えながら、世界のトイレ問題の解決に奔走する彼の姿を追った。
 
監督:リリー・ゼペダ  
プロデューサー:リリー・ゼペダ、チャブダー・ゲオルギエフ、ユージン・エフニ  
編集:モニーク・ザヴィストフスキー、ヒージェイ・パーク  
撮影:ムリナル・デサイ、サプタルシ・ロイ、カイルハキーム・モハマド・バシール、シアン・リュー  
音楽:ニック・ウラタ
 
◆自動車事故で死ぬのと下痢で死ぬのが同じ確率◆
トイレの話題は恥ずかしさや笑いを誘いますが、貧困国では劣悪な衛生環境が最大の死因につながります。WHOによれば2016年の世界の死亡原因のトップ10のうち8位が道路交通傷害で、9位が下痢性疾患となっており、その差はほとんどありません。世界的には、自動車事故で死ぬのと、トイレが無いなど不衛生な環境が原因になって下痢で死ぬのが同じ確率といっても過言ではないのです。そして、この問題で最も責任を負う国がインドと中国だと、ジャック・シム氏は指摘します。「トイレの話題をタブーから笑いに変える。メディア 政治家 セレブリティーを引きつけて、イカした話題にする!」と、派手なパフォーマンスを繰り広げながら、彼は国際社会で広く支持者を増やしていくのです。まさにタブーに挑む挑戦者です。

[予告編]

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