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鬼に訊け 宮大工西岡常一の遺言

2011年製作/作品時間88分
撮影地:日本
製作国:日本

かつて「法隆寺の鬼」と恐れられた宮大工、西岡常一の生涯を映像で振り返る。法隆寺棟梁の家に生まれた西岡は、幼少の頃より祖父の口伝で宮大工の心得を学んだ。20年に及ぶ「昭和の大修理」において、役人が押しつける工法に西岡は徹底抗戦。「鬼」の異名が付けられた。木造建築へのこだわりは、その後何度も寺と衝突。西岡は法隆寺との縁を絶ち、薬師寺へと移った。
1976年に西岡は、531年ぶりとなる白鳳様式の金堂を再建。以降、西塔や中門が再建され、2003年には大講堂が完成した。木の命を生かし、建物に千年以上の命を与える。西岡が後進に伝え残そうとしたものが、この作品にある。
監督:山崎佑次
企画:小林三四郎
プロデューサー:植草信和、朴柄陽
ナレーション:石橋蓮司

◆木組みの技法で神社仏閣を建てる宮大工◆
神社や仏閣の建築や修繕を行うのが宮大工。最大の特徴は「木組み」と呼ばれる伝統工法で建築物を造ること。釘や金物で補強する一般的な建築物と違い、建築物にかかる力や方向に応じて、適した木を配し、適切な加工を手作業で施し、木材を組み上げます。そこには長年の経験によって培われた知識や技術が求められます。
「法隆寺の鬼」と恐れられた西岡常一でしたが、途絶えていた「槍鉋(やりがんな)」などの道具を復活させ、また飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝えたことから、「最後の宮大工」とも称されました。

[予告編]

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