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インド相撲

【日本初公開作品】
原題:PEHELWANI
2017年製作/作品時間10分
撮影地:インド
製作国:アメリカ
 
インド北部の都市、マトゥラーのインド相撲道場に密着。ひたすら強くなることだけを求めて練習に励む男たちの姿を追った。州の王者は道場に10年住み込み、毎日24時間鍛えていると豪語。ギャンブルに手を出さず、酒も飲まず、相撲だけを生きがいにして暮らす。彼らは一様に「土には神様が宿っている」と言う。土を体に塗ることで、神の祝福を受けると考えているのだ。恵まれぬ者を傷つけず、禁欲生活を送り、忠誠心を大切にする力士たち。インドの伝統武道でありながら、宗教もカーストも問わない、調和と永遠の世界がここにある。
 
監督:ジョアン・カンツィアーニ 
編集:ベン・スタンパー  
取材・編集:クナル・シャー  
録音:サブブ・スブラマニアン  
サウンドエンジニア:ジェイコブ・ブルームバーグ  
撮影:ジョアン・カンツィアーニ
 
◆ストイックな生活習慣を求める格闘技◆
砂を盛り、耕してふかふかにした土俵で戦うインド相撲。1対1で戦い、相手の背中を地面に付ければ勝ち。選手たちはバターオイルやターメリックなどを混ぜた土を体に塗ります。インド相撲の熟達者は「ペヘルワーン」と呼ばれ、尊敬の対象。アカーラーと呼ばれる道場は、寺院に併設されていることが多く、怪力を司るヒンドゥー教の神、ハヌマーンが祭られています。入門はおよそ7歳前後から。食事は菜食。多くの弟子が併設の寮に入り、思春期の青年時代も厳しい禁欲生活を課せられます。スポーツや格闘技の基礎トレーニングに取り入れられているスクワットは、もともとインド相撲の鍛錬法。「ヒンズースクワット」の名称に、その名残があります。

[予告編]

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