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徘徊 ママリン87歳の夏
~親の認知症を受け止め、ともに歩み、見守る。「あるがまま」の大切さを訴える、家族愛のドキュメンタリー~
2015年製作/日本/作品時間77分
※全世界から視聴可能
※全世界から視聴可能
認知症の母(愛称ママリン)を、娘の章子さん(愛称アッコ)が支えるひと夏を追った家族ドキュメンタリー映画。大阪北浜。大都会のド真ん中に、ちょっと訳ありの母娘が住んでいます。昼夜の別なく徘徊する母と見守る娘の姿は、近所の誰もが知っています。徘徊モードが一息つけば、母娘一緒に居酒屋やバーにも寄るのです。そんな二人の生活から考えさせられる、認知症と共に暮らすこと…、老いとは…、人間とは…。ママリンのすさまじい徘徊と、想定を超えた行動に振り回されるアッコの、ちょっとおかしな日常と、シュールな会話が笑いを誘い、認知症映画のイメージを変えた話題作です。
監督・撮影・編集・製作:田中幸夫
助監督:北川のん
照明:竹森潤二
音効:吉田一郎、石川泰三
<作品の見どころ・社会問題提起>
◆悲劇を喜劇にするようなパワーとセンスで乗り越える◆
母親のアルツハイマー病・認知症と共に生きていくために娘の章子さんがした決断は、10年間、認知症の親の面倒をとことん見る「覚悟」を決めたことでした。それは、自分が物心つくまで育ててくれた親への感謝だといいます。そして彼女は、母を家に閉じ込めるのをやめました。「引きこもるのではなく露出系」、「隠すのではなくお披露目系」、「感情の介護ではなく実験系」。ありのままを受け入れ、近所の人々にも自然に助けてもらい、記録を取りつつ、傾向をみつつ、対策を考えたのです。過去4年間でママリンが徘徊した記録は、家出回数:1338回、徘徊時間:1730時間、最長徘徊時間:15時間/日、最長徘徊距離:12㎞/日。まるで漫才のようにママリンの「ボケ」に絶妙な間合いで鋭い「突っ込み」を入れ、介護コミュニケーションを図る章子さん。悲劇を喜劇にするようなパワーとセンスで、認知症の乗り越えていく姿は、私たちに勇気を与えてくれます。
◆超高齢社会におけるアルツハイマー、認知症患者の増加と老々介護問題◆
認知機能の低下にともない、アルツハイマー型認知症を診断される方や認知症予備軍は増加の一途にあります。超高齢社会に突入した日本では、65歳以上の高齢者が同じく高齢者の要介護者や家族を介護している「老々介護」は、2000年頃は約40%でしたが、今や60%を突破しています。介護への心労や家族の苦悩は高まり続け、介護者の孤立、老々介護問題と多くの社会問題を抱えています。
[予告編]
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