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ここは、わたしの土地

【日本初公開】
原題:This Is My Land
2014年製作/作品時間94分
撮影地:パレスチナ、イスラエル
製作国:フランス

製作者のタマラ・エルデは愛国心に満ちた学生時代を過ごし、イスラエル軍へ入隊。しかしそこで経験したことが、彼女の常識を揺るがせた。パレスチナの歴史、イスラエルの占領政策……自分が知らなかった真実は、教育現場でどう扱われているのかを探るため、学校を訪ねた。ユダヤ人学校では、アラブ人を脅威に感じたり敵視したりしている。アラブ人学校では、独自の教材でアイデンティティ教育を推進。イスラエルとパレスチナ、ともに相手を拒絶する教育が行われていると、研究者たちは口を揃える。数少ないユダヤ人とアラブ人の共学校では、生徒は共通のテーマで議論。法律と実社会の矛盾、文化の違いなどを認識しながら、互いの視点や過去を共有する。教育で対立は共生に変えられる。そんな未来を信じたくなる作品だ。

監督:タマラ・エルデ
製作:タチアナ・ボウチェイン & オウリー・ミルシュテイン
編集:オードリー・マウリオン
音楽:シーグフリード・カント

◆「共学校」での相互理解で、共生社会を築けるか
イスラエルには、イスラエル国籍をもつアラブ人が約2割います。通常はユダヤ人とアラブ人は別々の学校で学びますが、ユダヤ人とアラブ人が一緒のクラスで学ぶ「共学校」も存在します。授業は、ユダヤ人が話すヘブライ語と、アラブ人が話すアラビア語の2言語。双方の文化や歴史などを学ぶことで、相互理解の機会を作っています。しかし、ユダヤ人とアラブ人の相互理解は非常にデリケートな問題です。イスラエルの建国はユダヤ人にとって誇らしい出来事ですが、アラブ人にとってはパレスチナ難民が生まれ、現在まで続く悲劇の出発点です。教師たちは試行錯誤の中で、共生の道を探っています。

[予告編]

(受賞歴/映画祭)
2015年 Olhares do Mediterranean - Women's Film Festival映画祭 ベストフィルム賞受賞
2014年 Hamptons国際映画祭 ドキュメンタリー賞ノミネート
2015年 香港国際映画祭 ドキュメンタリー賞ノミネート

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