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ガザの救急隊

【日本初公開】
原題:AMBULANCE
2016年製作/作品時間80分
撮影地:パレスチナ
製作国:パレスチナ、イスラエル、ノルウェー

2014年夏、イスラエルの51日間にも及ぶ爆撃でガザ地区では1万8000軒の家が破壊され、50万人が故郷を追われた。この様子を映像の収めたのはモハンマド。第一次インティファーダ(民衆蜂起)の時に生まれた23歳の青年だ。爆撃が始まったのは、地元の病院で手術映像を撮影している時だった。モハンマドは院長の許可を得て救急隊員に同行。恐怖と絶望に襲われた日々を追った。ドローンロケットやミサイルが次々と民家を襲い、多くの民間人が犠牲になる。しかしイスラエルの許可が下りなければ、赤十字さえも動けない。現場には骨片が散り、救急車の中にはおびただしい血痕が残る。怒号とともに集中治療室に駆け込む隊員、家族を失って悲嘆に暮れる者……そして、ガザの惨劇は今も続いている。
 
脚本・監督:モハンマド・ジャバリー
編集:ナンナ・フランク・モラー
撮影:モハンマド・ジャバリー
プロデューサー:ジョン・アーヴィド・ベルガー

◆イスラエルの空爆で、多くの民間人が犠牲に
2013年に再開したパレスチナとイスラエルの和平交渉は不調に終わり、行き詰まったパレスチナ自治政府は、ハマスと和解し統一内閣を発足。イスラエルは「和平よりテロ組織と手を組むことを選んだ」と非難しました。緊張が高まる中、イスラエルの少年3人が行方不明の後に遺体で発見され、その後パレスチナ人少年が焼死体で見つかり、対立が激化。イスラエルの空爆と、ハマスや他の武装勢力のロケット弾攻撃の応酬で、多数の死傷者が出る事態となりました。死者の大半はパレスチナ人でした。ガザ地区のみでも2,158人が死亡。そのうち民間人は1,460人と、全体の7割を占めました。一方、ミサイル防衛システム「アイアンドーム」を配備したイスラエルは、死者が73人(民間人7人)と、被害にも大きな差がありました。

[予告編]

(受賞歴/映画祭)
2016年 DAY OF CINEMA パレスチナ SUNBIRD賞、ベストドキュメンタリー賞受賞 
2017年 英国アカデミー賞(BAFTA、バフタ) One World Media Awards:長編ドキュメンタリー賞受賞
2017年 BBC Arabic 若手ジャーナリスト賞受賞
2017年 FIPA映画祭(フランス) FIPA D'OR賞受賞
2017年 FIPA映画祭(フランス) JURY賞、ベストドキュメンタリー:ヨーロッパの若手映画監督賞受賞
2016年 Sheffield DocFest映画祭 オフィシャルセレクション
2016年 釜山国際映画祭(BIFF) オフィシャルセレクション
2016年 Global Health映画祭 オフィシャルセレクション
2016年 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA) オフィシャルセレクション
2017年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭(CPH:DOX) オフィシャルセレクション
2017年 TROMSE国際映画祭 オフィシャルセレクション

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