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ダンスか死か

【日本初公開】
原題:Dance Or Die
2018年製作/作品時間54分
撮影地:オランダ、シリア
製作国:オランダ
 
バレエダンサーのアハマド・ジュデは、ISの襲撃により廃墟と化したシリアの街、ヤルムーク出身。才能を見出され、オランダ国立バレエ団に招聘された。祖国とは正反対の平穏な暮らしに心安らぐ日々を過ごしながらも、故郷の難民キャンプで困窮生活を余儀なくされている家族への仕送りを欠かさない。その額は収入の9割にも及ぶ。無我夢中でダンスに明け暮れる自分とは別の意味で、必死に生きている家族への思いは募る一方だ。アハマドの人気は欧州全土に広がり、しかし彼はその陰でISの殺戮の記憶と、激しい頭痛に苛まれている。自分自身の存在価値と、自由を求めて踊り続ける若者の心に密着したドキュメンタリーだ。
 
監督・脚本:ローズベ・カボーリ
撮影:イェフリム・ロトハイゼン、レイナウト・ステーンハイゼン、ディーデリク・エバース、ローズベ・カボーリ
編集:アクセル・スコフダル・ルーロス
プロデューサー:イリス・ラメルツマ、バウデワェイン・コーレ
音楽:トビアス・ボルケルト
 
◆「バレエは不道徳」と批判するイスラム過激派◆
主人公のアハマド・ジュデが暮らしていたヤルムークは、パレスチナ難民のキャンプがあった街です。ISに制圧されて廃墟同然になってしまいました。2016年にアハマドは、母の出身地、パルミラ初の舞台を踏みました。会場となったパルミラ遺跡円形劇場は、ISがシリア政府軍を処刑した場所。ISに脅迫されながら踊り続けたアハマドは、そのパフォーマンスが認められて欧州へと活動の舞台を移しました。ISなどのイスラム過激派組織は、バレエがイスラム教の「ハラーム」(禁忌)で不道徳なものにあたるとして批判。バレエ団は自由な活動ができない状況です。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2019年 国際エミー賞 芸術番組部門賞受賞

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