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危険なルート① 中国からアメリカへ

【日本初公開】
原題:The Route: From China to America
2024年製作/作品時間25分
撮影地:アメリカ
製作国:カタール
 
エクアドル、コロンビア、パナマ……中南米を徒歩で踏破し、米国へと向かう中国人は、年間で数万人。熱帯雨林の山岳地帯を越え、犯罪組織に狙われる「世界で最も危険な移民ルート」を、命懸けで北上する。その多くがキリスト教徒だ。中国政府は宗教の自由を尊重すると言いながら、牧師を拘束、拷問し、キリスト教への弾圧を強める。自由を求める中国人たちは米国への移住を願うが、米中両政府とも相手への不信感が強く、中国人は米国のビザを取得することができない。彼らに残された手段は、不法入国だけなのだ。キリスト教徒や民主活動家、ネット配信者などへの取材から、“徒歩ルート”の過酷さに迫る。
 
監督:ジェームズ・レオン、リン・リー
 
◆SNS発信で激増した米国への“徒歩ルート”◆
新型コロナの感染拡大や米中の関係悪化により、2016年に220万の中国人に発給されたアメリカの短期滞在ビザは、2022年には16万と大幅に減少。正規ルートでは米国に渡航できない人たちは、ビザを必要としない南米エクアドルから船や徒歩で米国を目指すようになりました。成功者がその体験をSNSで発信したことで、後に続く人が続出しました。国境の警備をかいくぐるために深夜に移動したり、ジャングルの中を歩き回ったりと、その行程は過酷を極めます。さらに、仲介人に多額の費用を払うだけでなく、強盗に遭ったり、警察に賄賂を渡したりといった不測の事態への対応も含めると、金銭的にも大きな負担となっています。
 
 
[予告編]
 
 
 

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