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二番目の妻【新登場】

【日本初公開】
原題:Mrs. Iran's Husband
2023年製作/作品時間23分
撮影地:イラン
製作国:イラン
※全世界から視聴可能
 
イランの遊牧民、バクティアリ族のイーランは、夫との間に6人の子供を授かった。結婚後に夫はもう一人、サラという妻を娶り、彼女との間にも6人の子がいる。共に「夫にだまされた」と悔やむが、「出て行ってもいい」と強気なサラとは正反対のイーランは、黙って夫に従うだけだ。「病気で働けない」という夫と、家事、子育て、羊の世話に明け暮れる妻たち。労働力としてあてにされるのは彼女たちの娘も同じだ。学校は途中でやめて母の仕事を手伝っている。さらに羊を100頭増やしたいという夫が、二人に持ちかけた話とは。「働くのは女で、全てを管理するのが男」。男尊女卑の価値観に抗えない女性の悲哀がにじむ作品だ。
 
監督:マルジャン・ホスラヴィ
製作:ミラド・ホスラヴィ
撮影監督:マフディ・アザディ
編集:ロフマン・ソハンヴァル
 
◆男尊女卑社会のイランでも、特に家父長制が強い遊牧民◆
イランの憲法では、女性に法律の下の平等が保護され、イスラム教に従った人権と政治、経済、社会、文化的権利が与えられています。しかしイスラム民法、刑法、財産法などには、多くの女性差別が存在しています。特に家族や財産権において差別が根強く、証明や相続においても男性と平等の権利がありません。たとえば子供が7歳になると養育権は父親が持つ、女性の証言は男性のものより価値が低いとされるなどの問題が報告されています。イラン国内に暮らす遊牧民の数は100万人以上。外界との接触が少ないため、独特の生活様式が残っている彼らの社会には、イランでも特に強い家父長制が残っています。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2024年 テーガーンゼー国際山岳映画祭(ドイツ) テーガーンゼー市最優秀映画賞受賞
2024年 トレント映画祭(イタリア) 最優秀若手監督賞受賞
2024年 フリブール国際映画祭(スイス) CH Cinema Network特別言及賞受賞
2024年 フリブール国際映画祭(スイス) 最優秀短編映画賞受賞
2023年 ホットドックス国際ドキュメンタリー映画祭(カナダ) 最優秀国際短編ドキュメンタリー賞受賞
 
2024年 アジヤル青年映画祭(カタール) ヒラル審査員賞ノミネート
2023年 ドクフェスト国際ドキュメンタリー・短編映画祭(コソボ) 国際短編ドキュメンタリー賞ノミネート

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