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【新登場】娘の樹
【日本初公開】
原題:The Daughter Tree
2019年製作/作品時間80分
撮影地:インド
製作国:インド
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男1000人に対して女が750人−−。男女比率差が世界最大のパンジャーブ州では、助産師のニーラムが超音波検査による性別判定をやめた。理由は「女児を救うため」。生まれてくる子が女だと分かると中絶を望む親が後を絶たないのだ。ハリヤナ州ジョジュは、数十年間女児が一人も生まれていない「男の村」。超音波検査の普及により、女児を身籠ると中絶するという習慣が広まった。結婚適齢期を迎えても相手がいない男たちは頭を悩ませる。一方、ビハール州のダーラーラでは、女の子が生まれるとお祝いにマンゴーの木を植樹する。マンゴーが育つと実りをもたらし、娘たちの生活を支える。この村では、女性は繁栄をもたらす神とされているのだ。性別、身分、地域……インド社会に根強く残る価値観に一石を投じる作品だ。
監督・脚本・プロデューサー:ラマ・ラウ
編集:ロブ・ルジーク
撮影監督:ナガラジュ・ディワカール
音声:ラリト・マリク、ナガラジュ・ディワカール
音楽:ケン・ミア
深刻な男女格差の背景にある伝統的な結婚制度
インドでは、子どもは男児が好まれます。最も大きな理由は、結婚時に新婦家族から新郎家族に持参金が必要だということ。その額は年収の1〜2年分に相当します。政府は持参金を禁止としていますが、インド社会では極めて一般的なもの。むしろ近年の経済成長による所得向上で、負担は大きくなっているとさえ言われています。生まれてくる子が女児だと分かると中絶するケースが後を絶たず、2021年の政府統計によると出生時の男女比は男児1000人に対し女児929人。男女比率差は都市部よりも農村部でより顕著になり、母親の教育水準が低いほど男児が好まれるという傾向があります。
[予告編]
(受賞歴/映画祭)
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