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プージェー

2006年製作/モンゴル/作品時間110分
探検家・関野吉晴と、彼がモンゴルの草原で出会った少女プージェーとの5年間にわたる交流をとらえたドキュメンタリー。1999年、南米最南端からアフリカを目指して旅を続けていた関野は、モンゴルの大草原を馬に乗って駆けぬける6歳の少女プージェーと出会う。思わずカメラを構えた関野に少女は言い放った「写真撮るなら、こっちに来ないで!」 少女はプージェーといった。当時6歳。自立心が強く、決して大人に媚びない態度に、関野は遊牧民の理想像を重ねてしまう。足繁く訪ねて来る関野をプージェーの家族は温かく受け入れてくれた。プージェーとその家族の姿を通し、市場経済の導入が遊牧民たちの暮らしにもたらした厳しい現実を浮き彫りにしていく。
 
監督:山田和也  
出演:関野吉晴  
音楽:川崎真弘  
撮影:嶌村泰人、佐々木秀和  
録音:大畠聡  
制作プロデュース:大島新、本所稚佳江  
制作:クリエイト21  
製作:puujee製作委員会
 
◆時代の波に翻弄されたモンゴル遊牧民の悲劇◆
モンゴルでは民主化により、社会主義の計画経済にかわって市場経済が導入されますが、それは社会に大きな弊害をもたらしました。大きな貧富の格差を生み出したのです。金儲け優先の社会は、遊牧民たちの平和な大草原に家畜泥棒を横行させます。プージェーの家もその犠牲になってしまいました。また、市場価値の高いヤギの数を増やしすぎてしまったため、草原では草が枯れ、モンゴルの家畜総数の10%が餓死してしまったといわれています。大草原で長年受け継がれてきた自然のバランスが崩壊してしまったのです。そんな近代化の波に飲み込まれつつある家族を悲劇が襲います。母の死、そして・・・これは、時代の波に翻弄されるモンゴル遊牧民5年間の記録です。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
2009年 ニューアジアフィルムフェスティバル(カナダ・リッチモンド) 
2009年 Audience Choice Award (観客選考賞)受賞 
2009年 インターナショナルファミリーフィルムフェスティバル(アメリカ・ロサンジェルス) 
2009年 Best Feature Foreign Documentary 受賞 
2008年 サンダンス映画祭公式ノミネート 
2008年 第11回シネマビアンテ国際ドキュメンタリー映画祭(イタリア・トリノ) 
2008年 グリ-ンクロス特別賞、トリノ学生自治委員会特別賞 W受賞 
2008年 グリーンフィルムフェスティバルインソウル(韓国・ソウル)審査員賞&観客賞 
2007年 韓国EBSインターナショナルドキュメンタリー映画祭 グランプリ受賞 
2007年 「EARTH VISION 第 15回地球環境映像祭」環境映像部門 入賞

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