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【新登場】帰ってきた映写技師

原題:THE RETURN OF THE PROJECTIONIST
2024年製作/作品時間87分
撮影地:アゼルバイジャン
製作国:フランス、ドイツ
 
2019年10月にアゼルバイジャンの片田舎で、電気製品の修理屋を営むサミードは、かつて映画の映写技師だった。旧友たちと語るうちに、往時の上映会で見たにぎわいを復活させたいと思い立つ。彼の相棒は埃をかぶった映写機と、村の青年アヤズ。映写機は投影用のランプが壊れている以外は問題なく作動する。ランプはアゼルバイジャンでは手に入らないため、国外から取り寄せるよう手配。サミードが上映会の計画を住民たちに知らせると、村は歓喜に包まれた。会場の準備と並行して、サミードはアヤズの映像制作を手伝う。計画通りに進めば完璧なはずの上映会だったが、さまざまなトラブルに見舞われる。年老いた映写技師の不屈のチャレンジを追った作品だ。
 
監督、脚本:オルハン・アガザデ
プロデューサー:リノ・レッティンガー、フランソワ=ピエール・クラヴェル
撮影:ダニエル・グリエフ
編集:ニコール・シュマイアー
 
◆アゼルバイジャンで根強い人気のインド映画
アゼルバイジャンは旧ソ連時代、石油産業がモスクワの党職員によって管理されていました。 独立後は大規模な石油・天然ガス開発により急速な経済成長を実現。現在は潤沢な資金力を活かして産業多角化やデジタル変革を推進しています。欧州、アジア、アフリカそれぞれの文明圏の結節点「文明の十字路」として多様な文化が育まれてきました。旧ソ連時代に西側の文化が規制されたため、ハリウッド映画に代わって人気を集めたのがボリウッドと呼ばれるインド映画。当時のソ連は、経済発展を支援するなど、インドにとって最も信頼できる同盟国の一つであったことも両国の文化交流を後押ししました。文化的にも気質、性格、音楽への傾向、家族の価値観、仕事への倫理観など、さまざまな側面で顕著な共鳴が見られることから、現在もインド映画はアゼルバイジャンで高い人気を誇っています。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2025年 トランシルヴァニア国際映画祭(ルーマニア) スペシャルメンション賞受賞
2025年 セーラム映画祭(アメリカ) 最優秀撮影賞受賞
2024年 トリノ映画祭(イタリア) トリノ市賞・最優秀国際ドキュメンタリー映画賞受賞
2024年 Deutscher Kamerapreis(ドイツ) 最優秀撮影賞受賞
 
2024年 Visions du Réel(スイス) オフィシャルセレクション
 
2024年 シカゴ国際映画祭(アメリカ) 最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート
2024年 Visions du Réel国際映画祭(スイス) グランプリ賞ノミネート

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