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【新登場】戦争の音 -戦火のベイルート オルタナ音楽 -
原題:Sounds of War
2025年製作/作品時間20分
撮影地:レバノン
製作国:レバノン
※全世界から視聴可能
戦火の絶えないレバノンの首都ベイルート。2024年11月、イスラエル軍による激しい爆撃が続く中、あるジャーナリストがこの街の地下で脈動する「音楽シーン」の真実に迫った。空爆の着弾通知がスマホに届く中で、リハーサルを強行するロックバンド。彼らにとって爆発音は、「自分には当たらなかった」という不条理な生存確認の合図でしかない。デスメタルバンドのギタリストは、幼少期に戦車の上で遊んだ記憶と、二度と戻らなかった兵士たちのことが、音楽的「怒り」の源泉であると語る。激しいサウンドは、内なる「悪魔」を排出し、自身の精神を崩壊から守るための防壁だ。死と破壊が日常と化した極限状態において、なぜアーティストたちが楽器を置き、国を捨てることを拒むのかを記録した、魂のドキュメンタリーだ。
監督・製作・撮影:ローレン・ラフリン
現地プロデューサー:アフマド・カヤリ
編集:ウグネ・デレスケヴィチウテ
◆西洋音楽に込めたアラブのアイデンティティ
アラブ世界では長い間、西洋風のメロディーや外国語による歌唱が「近代的」「洗練されている」というイメージを持たれてきました。しかし近年、若い世代の間では、アラビア語や地域の方言で歌うアーティストが増えています。背景には、中東への軍事介入やパレスチナ問題を通じて、西側諸国が掲げる自由や人権の理念に不信感を抱くようになったことが挙げられます。SNSの普及により、自分たちの言葉でも多くの共感を集められたことも大きいでしょう。宗教的に保守的な層が西洋文化を道徳的な脅威として批判するのに対し、都市部の若者たちは、西洋のサウンドを取り入れながらも、自分たちの言語で社会への不満や違和感を表現しています。いまのアラブ音楽は、西洋への単純な憧れでも拒絶でもなく、自分たちの文化や立場を見つめ直す場になっているのです。
[予告編]
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