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マイ・コイと反逆者たち

【日本初公開作品】
原題:Mai Khoi & The Dissidents
2019年製作/ベトナム/作品時間70分
ベトナムのレディー・ガガと呼ばれた人気歌手マイ・コイと、一党独裁で国家権力を握るベトナム共産党との「言論の自由」と「女性の権利」をめぐる政治的攻防を描いたドキュメンタリー映画。かつて共産党のバックアップを得て、スターに駆け上がったマイ・コイだったが、次第に自分の立場にむなしさを感じるようになる。それは、共産党による「言論の自由」や「報道の自由」に対する人権侵害に疑問を抱きはじめたからだった。やがて彼女は、自分のスターとしての立場や音楽を利用して、政府に対し、果敢にも反抗し、社会の変革に挑もうとするのだが…。信念を貫き、国家権力に抗った一人のベトナム人女性アーチストの闘いの記録。
 
監督:ジョー・ピスカテラ
 
◆自由のない国ベトナムの知られざる闇◆
親日国のイメージが強いベトナムですが、日本ではあまり知られていない「闇」の部分も存在します。それは、ベトナム共産党が支配する一党独裁政権の腐敗と圧政です。この国で暮らす1億人近い国民は、国家権力によって基本的な自由を日常的に奪われているのです。それは、「言論の自由」「表現の自由」「報道の自由」「結社の自由」「集会の自由」「信教の自由」など多岐に渡ります。政権を批判するだけで、20年の禁固刑に処されることもあるのです。2019年の初めの時点で、少なくとも130人が政治犯として服役しているといわれています。さらに、インターネットにおける「通信の自由」も、法律によって制限されました。国家権力による暴力行為や人権侵害なども明らかにされていますが、日本やアメリカは見て見ぬふりをしています。ベトナムの人々が自由を手にすることができる日は、いつ訪れるのでしょうか。

[予告編]

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