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禁断のペット倶楽部

【日本初公開作品】
原題:Iranian Pet Club
2018年製作/作品時間63分
撮影地:イラン
製作国:イラン
 
イランで静かなブームとなっているのが、珍しいヘビやトカゲ、カメ、クモなどの外来種ペット。ペット飼育はイラン社会で文化的、宗教的にタブー視されているが、密輸動物を飼う人が後を絶たない。散歩させる必要がなく、アパートの一室でも飼えるという手軽さが人気の理由だ。飼う人が求めるのは「ステータス」。誰も飼っていない、自慢できる動物を欲しがるという。古来より「犬は不潔、猫は不妊の原因」と言われてきたイラン社会で、ペットは受け入れられ始め、トレーナーやトリマーなどのペット産業も活況だ。一方で、古い価値観も根強く、犬や猫の殺傷や虐待は後を絶たない。シェルターを運営する者や支援する者の保護活動、訓練士のトレーニングなど、イランで動物愛護に心血を注ぐ人たちの姿も追った。
 
監督:ハディ・アファリデ  
撮影:レザ・テイモウリ  
編集:ババキ・バーランベイジ  
録音技術者:シャヒム・プールダダシ  
音響・録音:メルシャド・マラコーティ  
音楽:ハミドゥレザ・アファリデ
 
◆犬への虐待の一方で希少ペットの需要拡大◆
イランでは、2019年に首都テヘランで、公共スペースでの犬の散歩が禁止されました。政府は犬を「不潔」なものとみている他、犬をペットとして飼うことを西欧主義の象徴と捉えています。文化・イスラム指導省は2010年、メディアに対しペットや関連製品の広告掲載を禁止。自治体では、都市部の犬を組織的に収集し殺処分しています。 一方で、ヘビやワニ、サソリなどの特別なペットを飼うことが一般的になりました。さまざまな種類のペット需要が高まり、動物を売買するための大規模な地下ネットワークが構築されています。イランではペット飼育が一つの文化と経済を形成しつつあります。

[予告編]

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