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街角の盗電師

【日本初公開作品】
2013年制作/インド/作品時間80分
インドの工業都市・カーンプルで繰り広げられる街の〝盗電師〟と電力会社との攻防を描いたドキュメンタリー映画。人口約280万人が電気を求めているはずなのに、実際の契約者は50万人。しかも、滞納者ばかりでまともな消費者が少ないという現実。それはなぜかというと、実際は誰もが電気を盗んでいるのです。活躍するのは、街の天才〝盗電師〟。彼は「世のため、人のため」、停電が起きるたびに電線に細工をして、違法配線でタダで電力を使えるようにしてくれるのです。苦境に陥る地域の電力公社に最高責任者として赴任してきたのが、敏腕の女性官僚。果たして軍配はどちらに上がるのか?
 
監督:ディープティ・カッカー、ファハド・ムスタファ
 
◆インドの電力不足は、地球規模の課題◆
インドでは、国民の5分の1に近い約2.4億人が電気のない生活を送っています。本作で描かれているインドの電力不足は、この街だけの課題ではなく、インドが直面しているインフラ問題の縮図といえます。この電力不足を発生させる原因の一つに挙げられるのは、発電した電力を届ける間に起きる送配電ロス。インドの送配電ロスは約28%で、日本の4.7%、中国の約7%と比較すると、突出して高いのです。送配電システムの保守や整備といった技術的問題によるロスもありますが、違法配線による盗電や、使用した電力量を測るメーターの改ざんなどが原因です。たびたび停電が生じるインドの不安定な電力環境は、経済発展を阻害するだけでなく、社会に不正を生む土壌を放置させ、貧困の悪循環を生み出します。さらに、インドの電力問題は、温室効果ガスの排出量の抑制など企業に求められる社会的責任にもつながり、気候変動など、地球規模の問題に直結していくのです。

[予告編]

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