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【日本初公開作品】
2014年製作/タイ/作品時間80分
本作は3つ歳上の妻を献身的に看病する夫の思いと夫婦の姿を撮った愛のドキュメンタリー。二人が暮らしているのは、タイ・アユタヤの郊外。夫のソンブーンは、腎臓病に苦しんでいる妻ミアドを支え、入浴など彼女の身の回りのすべての世話をしながら、透析治療を続けている。彼らの結婚は両親によって事前に取り決められていたが、互いの愛は45年以上も続いてきた。死の間際までミアドをひた向きに支え続けるソンブーン。あまりに美しい夫婦愛に、タイでは多くの観客が涙し、感動を巻き起こした。監督は、映画学校を卒業した28歳のクリスダ・ティップチャメタ。4年以上かけて本作を撮影し、映画監督としてデビューを果たした。「バンコク2014世界映画祭」「アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2014」で上映された。
 
監督:クリスダ・ティップチャメタ
 
◆当時は両親が許さないと結婚は難しかった◆
1938年生まれの夫・ソンブーンさんと、1935年生まれの3つ歳上の妻・ミアドさん。ふたりが生まれた頃のタイは、国名が「シャム」と呼ばれていました。1960年に22歳で結婚したソンブーンさんは、当時の恋愛事情を振り返ります。「若い男女が会える場所と言えば縁日だけだった」。「本気で好きなのに、両親に認めてもらえない時は、縁日で彼女をさらうんだ」と、駆け落ちについても話します。戦前の日本でも、結婚事情は似ていました。自由な恋愛は許されず、結婚は両親が認めなければ難しい時代だったのです。現代人の感覚では、親が決めた結婚で幸せになれるのかという疑問を抱きます。しかし、一方で自由恋愛が広がるごとに、離婚の数も増え続けてきました。そういう意味で、本作は、結婚や理想の夫婦のありかたを考える機会にもなるのではないでしょうか。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
スパンナホン賞(タイのアカデミー賞) 最優秀ドキュメンタリー映画賞ノミネート
コム・チャット・ルック(新聞) アワード 優秀映画賞ノミネート
Komchadluek AwardsのBest Pictureにノミネート
サラスワティ賞 最優秀オリジナルソング賞(タイのゴールデンドール)

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