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女性の悦楽
【日本初公開作品】
原題:#FEMALE PLEASURE
2018年製作/作品時間97分
撮影地:インド、日本、イスラエル、アメリカ、イギリスほか
製作国:スイス、ドイツ
21世紀の女性のセクシュアリティの前に立ちはだかる“残された障害”を発見する作品。「子どもを産む」「不浄」「男を誘う」「異質」……有史以来、さまざまな偏見が女性の存在を不当に抑圧してきた。伝統的宗教観による望まぬ相手との結婚や女らしさを強要する社会からドロップアウトした女性は、自身の経験を自伝として著すことで人生を取り戻した。女性器切除(FGM)という風習の残酷さを訴える女性は、FGMが「女性の性的自由へのタブー視」に起因するものだと断言する。レイプやハラスメントなどの性的暴行の根絶を目指す活動、自分の性器をモチーフにした芸術表現を守ろうと戦う女性など、真の「女であることの喜び」を追求する人たちの戦いの日々を追ったドキュメンタリーだ。
監督・脚本:バーバラ・ミラー
監督・脚本:バーバラ・ミラー
製作:フィリップ・デラクイス
共同製作:アレク・ギエルニック
製作総指揮:エレン・リンジャー、ロスヴィタ・シルド、メラニー・ウィニガー
撮影監督:アンネ・ミスルヴィッツ、ガブリエラ・ベチャート、秋葉磁郎
◆いまだに続く女性への抑圧と虐待◆
男性に比べて非力な女性は、暴力を受けることが少なくありません。ユニセフの調査によると、女性の3人に1人が性暴力の被害者に遭っています。性暴力の中でも、女児を対象にした女性器切除という性的虐待は、国際的にも深刻な問題。アフリカを中心に、世界で2億人以上の女性が経験していると言われています。女性への暴力の原因の一つに、性的二元性による宗教的価値観が挙げられます。例えば仏教では女の業が強調され、ユダヤ教では日々の祈祷で「女に生まれなかったことを感謝する」語句が唱えられています。宗教以外でも伝統的に家父長制を敷いていた民族が多く、それが現代においても女性を苦しめることになっています。
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