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オスロ・ダイアリー
【日本初公開】
原題:The Oslo Diaries
2018年製作/作品時間98分
撮影地:パレスチナ、イスラエル、ノルウェー
製作国:イスラエル、カナダ
1992年、パレスチナ解放機構(PLO)の度重なるテロ行為で多くの犠牲者を出し、平和と安全を誓ったイスラエルのラビン首相は窮地に追い込まれていた。副首相のベイリンは秘密裏に、2人の歴史学教授をオスロ(ノルウェー)に向かわせた。対面したのはアブ・アラ財務大臣を含むパレスチナの3人。戦争を回避するための方策が話し合われたのだ。PLOはイスラエルに全占領地からの即時撤退を求めていたが、このとき初めて「まずガザからの撤退を」という妥協案を示した。しかしラビン首相の案には入植地からの撤退や国境線への言及はなく交渉は難航。その間にもパレスチナでは抗議者が殺され、イスラエルではテロが頻発していた。互いの主張をぶつけながらも協議を重ねて妥協点を見出すイスラエルとPLO。中東の歴史に刻まれる「オスロ合意」の舞台裏に迫った作品だ。
1992年、パレスチナ解放機構(PLO)の度重なるテロ行為で多くの犠牲者を出し、平和と安全を誓ったイスラエルのラビン首相は窮地に追い込まれていた。副首相のベイリンは秘密裏に、2人の歴史学教授をオスロ(ノルウェー)に向かわせた。対面したのはアブ・アラ財務大臣を含むパレスチナの3人。戦争を回避するための方策が話し合われたのだ。PLOはイスラエルに全占領地からの即時撤退を求めていたが、このとき初めて「まずガザからの撤退を」という妥協案を示した。しかしラビン首相の案には入植地からの撤退や国境線への言及はなく交渉は難航。その間にもパレスチナでは抗議者が殺され、イスラエルではテロが頻発していた。互いの主張をぶつけながらも協議を重ねて妥協点を見出すイスラエルとPLO。中東の歴史に刻まれる「オスロ合意」の舞台裏に迫った作品だ。
監督・脚本・編集・共同製作:モア・ルーシー、ダニエル・シヴァン
音楽:フランソワ・ジョリン
撮影:アレックス・マージニアヌ、アヴナー・シャハフ
◆和平合意を反故にしたイスラエル
パレスチナ解放機構(PLO)は、パレスチナ難民とイスラエルに占領されたヨルダン川西岸地域とガザ地区のアラブ人住民が主体となった組織。1969年にアラファト議長が就任すると、対イスラエル・ゲリラ戦を積極的に展開。パレスチナの反イスラエル闘争を担う代表機関になりました。敵対していたPLOとイスラエルですが、オスロでの秘密交渉を92年から開始。その結果、両者は相互承認を行い、ラビン首相とPLOアラファト議長との間で「パレスチナ暫定自治に関する原則宣言」が調印されました。その内容は主に「イスラエルを国家として、PLOをパレスチナの自治政府として相互に承認する」「5年間のパレスチナ暫定自治を行い、5年後に最終的地位協定を発効させる」というものでしたが、2006年7月の、イスラエルによるガザ地区侵攻により事実上崩壊しました。
[予告編]
(受賞歴/映画祭)
2018年 Hot Docs国際映画祭 視聴者が選ぶTOP20 受賞
2018年 エルサレム映画祭 ベストスクリプト賞受賞
2018年 Lone Star映画祭 ベストドキュメンタリー賞ノミネート
2018年 サンダンス映画祭 ワールドシネマ:ドキュメンタリー賞ノミネート
2018年 エルサレム映画祭 イスラエルベストドキュメンタリー賞ノミネート
2019年 エミー賞 歴史ドキュメンタリー優秀賞ノミネート
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