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アリ地獄天国

【日本初配信】
2019年製作/作品時間98分
撮影地:日本
製作国:日本
 
高収入を求め、システムエンジニアから引越会社の営業へ転職を決断した西村さん(仮名)。転職先で彼を待っていたのは、独自の就業規則と給与体系だった。資材の紛失や破損、車両の傷は社員の自己負担。労働時間は1日平均19時間に達したが、残業代は付かない。営業車で出勤中に交通事故を起こし、車の修理費用48万円の支払いを命じられた西村さんは、個人加盟の労働組合に駆け込んだ。組合員となり会社との団体交渉に臨んだものの、会社は交渉の席につかず、西村さんを給与の低いシュレッダー係に異動させた。会社を相手に訴訟に踏み切ったものの、会社がとった手立ては西村さんの懲戒解雇だった。ブラック企業を相手に戦い続けた青年の、切実な思いを記録した作品だ。
 
監督・撮影・編集・構成・企画:土屋トカチ
ナレーション:可野浩太郎
企画:小笠原史仁
構成:飯田基晴
整音:常田高志
主題歌:マーガレットズロース
 
◆ブラック企業から労働者を守る合同労組
若者を過重労働や違法労働によって使い潰したり、人事権の濫用により不利益を与えたりする「ブラック企業」。その多くは、従業員のほとんどが労働組合に加入していない、あるいは企業内に労働組合がないといった特徴が見られます。こうしたブラック企業で働く若者を組織し、企業との団体交渉を行うのが、個人加盟の合同労組です。ブラック企業だけでなく、日本の中小企業の大多数には、企業別の労働組合がありません。労働者が解雇、ハラスメント、賃金未払いなどの深刻な労働問題に直面したとき、社内に労組がなくても合同労組に加入していれば、問題解決に向けて団体交渉することが可能になります。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2021年 第1回日本の窓ドキュメンタリー映画祭(フランス) 2021賞受賞
2020年 ​第20回ニッポン・コネクション 第1回ニッポン・オンライン賞受賞
2020年 米国ピッツバーグ大学・日本ドキュメンタリー映画アワード グランプリ賞受賞
2020年 門真国際映画祭 ドキュメンタリー部門:優れたパフォーマンス賞受賞
2020年 第34回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画ベスト・テン 第8位賞受賞
2020年 第14回福井映画祭 長編部門観客賞受賞
2019年 日本貧困ジャーナリズム賞受賞
 
2022年 第34回ドキュメンタリー映画エステートジェネラル(フランス) オフィシャルセレクション
 
2020年 トルコ国際労働者映画祭 オフィシャルセレクション
2019年 山形国際ドキュメンタリー映画祭 オフィシャルセレクション

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