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わたしの、幼い息子イマド
【日本初公開作品】
原題:Imad's Childhood
2021年製作/作品時間77分
撮影地:イラク
製作国:スウェーデン、イラク、ラトビア
クルド人でヤジディ教徒の男の子イマドは2歳のときISに拉致され、2年以上拘束された後に解放された。拘束中はIS戦闘員に連れ回され、銃の扱いを練習。殺人や斬首の映像を見て育った。大人の男と一緒にいることを好み、女性やヤジディ教徒を敵視。同世代の子どもを殴り、人形の首を切って遊ぶ。凶暴な発言と暴力的な行動に、周囲の大人もなす術がない。孤立するイマドに、母と祖母、児童心理学者のベリバンが寄り添うが、母のガザラは夫が拉致されたまま戻らず、自身も性奴隷にされた恐怖体験から立ち直れずにいる。IS統治の被害に遭った子どもや女性たちが、平和な日常を取り戻すために困難な道を進む姿を克明に捉えた作品だ。
監督・脚本・製作:ザハヴィ・サンジャヴィ
撮影監督:ヘシュマトラ・ナレンジ
編集:エヴァ・ヒルストロム
オリジナル音楽:カタリナ・ヌートル
音効:アレクサンドル・ヴァイカホフスキス
◆悪夢の日々の記憶に苦しむヤジディ教徒◆
2014年8月、イラク北西部のシンジャール地方のヤジディ教徒をISが襲撃。1800人が殺され、6400人が人質となりました。女性は性奴隷として売買の対象に。子どもたちも虐待や性暴力を受けたり、兵士に徴用されて戦場に送られたりといった悪夢の日々を過ごしました。生還した子どもたちの多くは、回復に時間のかかる病気や障害を抱えています。また、攻撃的な態度や悪夢、社会性の退行、激しい感情の起伏などの症状を示すことが多いとも言われています。IS支配下で恐怖と身の危険にさらされ、今もその記憶に苦しんでいる女性と子どもたち。襲撃から8年が経過した今でも、20万人以上が避難生活を送っています。
[予告編]
(映画祭)
2021年 ホットドックス カナダ国際ドキュメンタリー映画祭
2022年 ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭
2022年 テッサロニキ ドキュメンタリー映画祭
2021年 オースティン映画祭
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