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新疆からの脱出

【日本初公開作品】
原題:FLEEING XINJIANG
2022年製作/作品時間47分
撮影地:中国
製作国:イギリス
 
新疆ウイグル自治区で続くムスリムへの弾圧。収容施設周辺で隠し撮りした映像や、人権活動家の調査、元収容者や元刑務所職員などの証言で、中国政府の民族浄化や文化侵略の実態を暴いた作品。強制収容されたムスリムの数は150万人にも及び、その多くは裁判も経ぬまま懲役刑に服している。施設内では虐待や拷問、レイプが日常化しており、また女性は強制避妊させられている。ウイグル族だけでなく、国境を接したカザフ族のムスリムも同様に、数万人が施設に収容されている。顔認証や会話の記録・分析などによる監視により「壁のない監獄」と言われる新疆。その技術を提供する企業が、北京冬季五輪の公式翻訳を担う。いま、“平和の祭典” の価値が問われている。
 
監督・製作総指揮:エヴァン・ウィリアムズ  
リサーチャー:サリマ・カマラ  
開発プロデューサー:イヴ・ルーカス  
プロデューサー:ステファニー・スタッフォード、アイヌル・コスキナ  
コンサルタント・翻訳:ラヒマ・マハムト  
シニアプロデューサー :シャヒダ・トゥラガノワ
 
◆人権蹂躙国家で五輪開催の矛盾◆
オリンピック憲章は、「いかなる差別も伴うことなく」と差別禁止を、「平和でよりよい世界をつくる」と平和の祭典であることを理念として掲げています。しかし、新疆やチベット、香港などで人権侵害を続ける中国に対して国際オリンピック委員会(IOC)は「政治的中立」を理由に、北京五輪の開催を容認しました。2008年の北京夏季五輪開催時には「開催が人権状況の改善につながる」と言ったIOCですが、状況はさらに悪化。にもかかわらず開催した背景には、中国マネーの影響があると言われています。欧州議会は昨年7月に新疆ウイグル自治区での人権侵害を理由に外交ボイコットを決定。今年1月には香港での人権侵害悪化を受けて再び決議を採択しています。

[予告編]

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