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ザグロスの七つの交響曲
【日本初公開】
原題:Seven Symphonies Of Zagros
2019年製作/作品時間24分
撮影地:イラン
製作国:イラン
トルコやイラクとの国境に近いザグロス山脈に暮らす老人の物語。孤独な老人が唯一「友」と呼ぶのは、ハウラマン族の誇り「シャムシャール」という笛だ。7つの旋法があり、その1つ1つに逸話が残されているという。日の出には、日々の務めの始まりの合図。婚礼には愛の旋法。花や羊への音楽もある。自然と共存し、音楽や歌で対話を重ねてきた。老人は冬になると家に籠り、「最後の音楽」を奏でる。数千年続いてきた、愛と神秘主義の民族の誇り。伝統音楽で人々の人生に光を注いできた老人の、最晩年を記録したドキュメンタリーだ。
監督・調査・撮影・製作:パルヴィズ・ロスタミ
製作:イラン・ユース・シネマ・ソサエティ クルディスタン・オフィス
ナレーション:ナジフ・モラドウェイシ
編集:トフィク・アマニ
録音:モサブ・アッバシ
音響:アラシュ・ガセミ
◆急勾配の土地に寄り添うように暮らす民族◆
ハウラマンは、紀元前3000年頃からザグロス山脈に居住してきたといわれる、クルド系の農牧民族。伝統的に、半遊牧的農牧生活の生活を続けてきました。急こう配の段々畑での農業、豊かな無形伝統文化など、山岳地帯の渓谷の厳しい自然環境と調和を取りながら、現在まで継承しています。標高が高く荒れ果てた地は、人が暮らしづらい環境でしたが、傾斜地を上手に利用して家々や農園が集まる村を築き、持続可能な農牧生活を続けています。山の斜面に石積みの家が並ぶ文化的な景観は、2021年に世界文化遺産に登録されました。
[予告編]
(受賞歴/映画祭)
2023年 ゴールデンツリー国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀撮影賞受賞
2022年 第31回国際民族学映画祭 ドブリヴォイェ・パンテリッチ賞受賞
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