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愛しのタルリン

【日本初公開】
原題:TARLING IS DARLING
2017年製作/作品時間109分
撮影地:インドネシア
製作国:インドネシア
 
「タルリン・ダンドゥット」は、インドネシア・ジャワ島北岸で発展した大衆音楽。若い女性が、ポップなメロディと軽快なリズムに乗って、男女の恋をテーマにした詞を歌い上げる。歌手と観客が一体となったステージに、労働者たちは心を奪われている。主人公のジャハムは、ベテランのミュージシャン。歌手を夢見る幾人もの女性が、彼を訪ねて教えを乞う。師弟関係と同時に体の関係も持ってしまうジャハムに、妻は心を痛めていた。自由奔放なジャハムに、イスラム寄宿学校の伝道活動に使うタルリンを作ってほしいと依頼があった。宗教的な歌詞を書き上げるうちに、ジャハムの心に小さな変化が見えてくる。音楽の中に、インドネシア人の暮らしや信仰心が見えてくる作品だ。
 
監督・撮影:イスマイル・ファハミ・ルビシュ
編集:デヴィ・S・アリバサ
製作総指揮:ウィジャイ・ナンタ、レオナード・レテル・ヘルムリッチ、ドリア・ソエトモ
共同製作:ハドリアヌス・エコ・スヌ、アンディ・プルン
プロデューサー:ヴィヴィアン・ウィジャヤンティ
 
◆セクシーな歌詞も許容するお国柄◆
世界で一番イスラム教徒が多い国がインドネシアです。その数は2億5000万人。国民の87%をイスラム教徒が占めています。イスラム法に基づいた法令を厳格に適用する国が多い中で、インドネシアは世俗主義を採用し、信仰の自由も保障しています。「タルリン・ダンドゥット」は1970年代に生まれた音楽で、日本の歌謡曲のような存在。ヒンドゥ、マレー、アラビア音楽を源流とするインドネシア独自の音楽ジャンルです。誕生から半世紀近い歳月を経て、タルリンは時代に合わせた変化を遂げています。現在の主流は、女性が腰を振りながら、セクシーなダンスを交えて歌うスタイルが一般的。性に対しても開放的なお国柄が表れています。

[予告編]



(受賞歴/映画祭)
 
2017年 インドネシア映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート
2017年 第22回釜山国際映画祭 ワイドアングル賞ノミネート
2017年 アジアン映画祭(JAFF)アジア特集ノミネート
2018年 第37回ジャン・ルーシュ国際映画祭(フランス) Prix Bartox賞受賞
2018年 台湾国際ドキュメンタリー映画祭 スペシャル・ジュリー・メンション賞受賞
2018年 バリナル映画祭 最優秀ドキュメンタリー映画賞ノミネート
2019年 ドクプリント – ヘルシンキドキュメンタリー映画祭(DocPrint)

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