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ハッピー・ワーカーの罠

【日本初公開】
原題:The Happy Worker or How Work was sabotaged
2022年製作/作品時間79分
撮影地:オランダ・韓国
製作国:フィンランド
 
好きなこと、得意なことを仕事にする人、子どもの頃の夢を叶えて働く人……。自ら望んだ未来に辿り着いたのに、そこで見たものは不安と絶望だった。社会の最前線で働く6人の男女が、自身が経験した苦悶の日々を、カメラの前で赤裸々に語り合った作品。工業化の進展により、農業や製造業に従事する人は減少し、サービス業従事者が増え続けた。集中できない環境、果てしない会議、膨大な事務書類、無能な経営者など、さまざまな事象が日常業務を停滞させる。働くことへの期待と現実が衝突した時、労働者は本来の自分を捨てて、仕事をこなすだけの“何か”に変身する。「燃え尽き症候群」という心の病を通して、現代社会の不条理をアカデミックに描いたドキュメンタリーだ。
 
監督・脚本・編集:ジョン・ウェブスター
脚本:エヴェリーナ・カントーラ
製作:マルコ・ターリ
製作総指揮:オリー・ハイッカ
撮影:サンリャン・キム、ヤラッコ・T・レイン
編集:キンモ・ターヴィラ
 
◆知的労働者に付きまとう「燃え尽き症候群」
「燃え尽き症候群」(BURN OUT)は、高いモチベーションで仕事をしていた人が突如やる気を失ってしまう症状。医学的にはうつ病の一種とされ、原因としては努力が報われない、大きな目標を達成した後に打ち込むものが見つからないなどが挙げられます。1970年代から「社会人にとって気をつけるべき症状」とされてきました。コロナ禍により増えたと言われており、2020年はナレッジワーカー(形のない知的生産物を生み出す労働者)のおよそ7割が燃え尽き症候群を経験したとの報告があるほど一般化している症状です。
 
[予告編]
 
(受賞歴/映画祭)
 
2022年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 ノルディック賞 ノミネート

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