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ロシア サイバー軍の実態

【日本初公開作品】
原題:RUSSIA’S CYBER ARMY
2021年製作/作品時間52分
撮影地:ロシア
製作国:ドイツ
 
ロシアのネット犯罪最前線を追う。迷惑行為、荒らしを行う“ネットトロール”による選挙工作とロシア政府の関わり。「ハッカー被害額が大きいのはロシア人が犯人の事件」だといわれる通り、小国の国家予算並みの金額を盗んだ男の証言などを収録。ハッカー被害は他にも電気通信システムや病院の機器をダウンさせ、ときに人命さえも奪う。掲示板でのドラッグ取引も活発なロシア。あるプラットフォームの利用者は300万人にも達する。若者がサイバー犯罪に走る理由は、国全体の停滞だ。社会的進歩がなく先が見えないロシアでも、ドラッグやカード詐欺は簡単に稼げるという実情がある。ロシアでは今、誰もがネットで何かを生み出そうとしているのだ。
 
取材・原案:ニック・カラセック  
編集:エレナ:リヴィワ  
撮影:クセーニャ:ゾロトバ  
ビデオ編集:ユーリ・トカレフ  
ナレーター:ケイティ・ジョーダン  
製作:ニック・カラセックTV
 
◆国内での情報統制によるサイバー戦での優位性◆
ロシアの若者は理数系やIT分野で優秀な人材が多いものの、技術を生かせる職場は少ないため、ハッカー集団に人材が集まりやすい傾向にあります。サイバー技術を国策として進める政府は専門部隊を創設。2016年の米大統領選で、民主党のクリントン陣営に大規模なハッカー攻撃や偽情報工作を行い、親露派・トランプ候補の勝利に一役買ったといわれています。ロシアはさらに、17年のフランス大統領選挙、20年の米国大統領選挙、21年のドイツ連邦議会選挙などにも揺さぶりをかけ続けました。サイバー空間における積極工作はロシアのお家芸。この工作は、自国に不利な情報を国内で検閲することが可能であり、フェイクニュースの拡散も違法となっているロシアにとっては優位な戦い方なのです。

[予告編]

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