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もう、帰る家がない

【日本初公開作品】
原題:I Don't Feel at Home Anywhere Anymore
2020年製作/作品時間16分
撮影地:中国
製作国:ベルギー
 
海外生活が10年になる中国人学生の、8日間の帰省を記録した作品。郷里の北京に帰ってきた主人公のビブ・リーは、本作の監督でもある。家族・親族や友人とのやりとりを通して、自身と彼らの意識のギャップに気づいてゆく。かつて恋しく思った故郷を、いまは退屈に感じる。会話を通して詮索してくる親族の扱いにも手を焼き、次第に居心地が悪くなる。友人や元恋人との再会も、心を満たしてはくれなかった。再び北京を後にする日、彼女の胸にどんな思いが去来するのか。価値観の変化がもたらす「家」「家族」「郷里」の意味を問いかける。 ※本作では監督の意図により、あえて会話を翻訳していないシーンがあります。
 
監督・撮影・編集:ビブ・リー 
追加撮影:アレキサンダー・サスマン、ブレント・シェン、ディエゴ・クインデレ・デ・カルヴァーリョ、イーサン・チャン
 
◆世界最多165万人が海外で学ぶ中国人◆
世界の留学生530万人のうち、最多の165万人を誇るのが中国人学生。日本人の海外留学生11万5100(2018年度)と比較すると、規模の大きさが分かります。中国人留学生の存在は一国の経済にも影響を与えるほどの存在で、世界の「留学生市場」の中心。中国では経済成長により留学する余裕がある家庭が増える一方、高学歴化が進んでいるため「一流企業に入るには海外大学の学位が必要」と留学熱が高まっているのです。165万人の留学生の学び先は、米国が最多で41万人。近年は長引く米中対立やコロナ禍により、留学先を米国から欧州に切り替える学生が増加しています。

[予告編]

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