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日本の最前線

【日本初公開作品】
原題:The Japanese Frontline.
2023年製作/作品時間30分
撮影地:日本
製作国:オーストラリア
 
周辺国の脅威が増す中、防衛力の増強を始めた日本。南西諸島と領海を守るために、自衛隊内に水陸機動団を組織した。台湾有事を想定し、石垣島に自衛隊駐屯地を建設。島に自衛隊がいなければ「攻めやすい場所」になるという市長に対し、戦争の記憶がある高齢者は反対の声を上げる。自国の国境を防衛するために基地を設けようとすると国民からは反対運動が起きるという、平和国家日本ならではのジレンマだ。活動家でもある市議は、漁民として尖閣諸島海域で漁を行う。彼が尖閣諸島に向かう時は海上保安庁の臨検を受け、洋上でも常に監視されている。自国の領土とは思えないほどの権力の介入に、市議は異を唱える。外国人ジャーナリストが興味を持った日本の国防の現実。世界は日本国民の判断の行方を見守っている。
 
取材:ジェームズ・オーテン  
エグゼクティブ・プロデューサー:モラグ・ラムゼイ  
プロデューサー:浅田裕美子、リサ・マクレガー  
撮影:ミッチェル・ウールノー  
編集:ピーター・オドナヒュー
 
◆メリットとリスクで意見が割れる防衛拠点◆
石垣駐屯地は、南西諸島海域における日本の離島防衛態勢強化を目的として2023年3月に開庁。石垣島で最も高い山の山麓に設けられています。駐屯地開設の狙いは中国の台湾侵攻を視野に入れた、先島諸島の防衛力強化です。自衛隊は2016年に与那国島、2019年には宮古島や奄美大島と、南西諸島の防衛を重視。すでに空母が宮古島周辺海域を航行する中国に対する抑止力を高めようとしています。石垣島住民の声は「駐屯地ができれば狙われやすくなる」というものと「駐屯地がなければすぐに占領されてしまう」というものとに二分され、対立が生まれています。

[予告編]

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