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捕らわれた聖なる象

2014年製作/作品時間52分
撮影国:ミャンマー、タイ、スリランカ
製作国:フランス
 
4000年以上もの長きにわたり、アジア象は人間のために働いてきた。何世代にもわたる飼育、調教、労働は、象たちを苦しめている。野生の象を囲って捕まえるにはケダーという罠を使う。ミャンマーはこの伝統的猟法が現在も合法である唯一の国だ。捕らわれた全ての象には厳しい訓練が待っている。目標は彼らの魂を打ち砕く事だ。数日で終わる事もあれば数ヶ月かかる事もある。訓練は残酷なやり方で、象にじっとさせ、人を攻撃させない事を教え込ませるのだ。アジアでは、この方法が現在まで何世紀もの間続いてきた。しかし、近年、家畜としての象に疑問を持ち、自然に返すべきだと考える人の数は年々増えている。

監督・プロデューサー:クラウス レイジンガー、フレデリック ルンゲイニャ
 
撮影・編集:クラウス レイジンガー

◆伝統を守るのか、動物の尊厳を守るのか◆
壮大な宗教儀式で金色に拘束され崇められる聖なるアジア象。仏教とヒンズー教の伝統行事では象が重要な役割を担っています。象たちは、人類の信仰の中に生きています。しかしその裏側では、群衆の騒音にさらされながらも、動かずに何時間も耐えられるための体力と訓練が求められます。そうした訓練は、象にとっては虐待以外のなにものでもありません。健康なオスの象が次第に少なくなる中、寺院では近隣諸国からの贈呈に頼らなくてはならなくなっています。伝統を守り続けるのか、もしくは動物の尊厳を守るため伝統を放棄するのか、その決断は当事者たちにとって極めて難しいものです。
 
[予告編]

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