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【新登場】春の画 SHUNGA

2023年製作/作品時間121分
撮影地:日本
製作国:日本
 
春画は江戸時代に隆盛を極め、喜多川歌麿や葛飾北斎をはじめ、鈴木晴信、礒田湖龍斎、鳥居清長など、名だたる浮世絵師が作品を残したジャンルでもあった。たが明治期になると“猥褻物”として取り締まられ衰退してしまった。現代では再現不可能と言われるほど緻密で繊細な彫りや刷りの技法だが、木版画の版元や彫り師、刷り師といった職人が春画の復活にトライした。このドキュメンタリーは、プロジェクトの進行を追いながら、春画の持つ魅力とともに文化的価値、歴史的な意義も映像に収めている。そこには単なる性表現ではなく、男女対等で多様な性の喜びや、庶民の娯楽としての意味合い、子孫繁栄の願いも込められていた。人間のあるべき姿として、性を真正面から捉えた大衆エロティックアートの真髄に触れられる作品だ。
 
監督:平田潤子
出演:横尾忠則、会田 誠、木村了子 / 石上阿希、早川聞多、浦上満、C.Andrew Gerstle、Michael Fornitz、橋本麻里、朝吹真理子、春画ール、ヴィヴィアン佐藤、樋口一貴、高橋由貴子、山川良一
朗読:森山未來、吉田 羊
企画・プロデュース:小室直子 
プロデューサー:橋本佳子
音楽:原 摩利彦 
撮影:山崎 裕、髙野大樹 
アニメーション:橋本大佑
 
◆江戸時代には男女問わず楽しんでいた大衆娯楽◆
性の秘め事を描いた「春画」は、平安時代に中国から伝来したと言われています。当時は肉筆画で描かれていましたが、江戸時代に浮世絵の技法が生まれると、版画で制作されるようになり、大衆娯楽として流行。技量が高く著名な浮世絵師が手がけたことで、芸術性の高い作品も数多く生まれました。また、性教育の本として活用されたり、嫁入り道具に組み入れられたりと、男女問わず楽しめるものとして普及。しかし明治時代になると「文明化」の名の下に西洋的価値観が流入し、春画は猥褻物とされました。1900年代初頭には警察によって数千の作品が没収、廃棄という憂き目に遭ったのです。現代になり、芸術作品としての春画に再びスポットが当たり始めましたが、日本ではいまだに春画をタブー視する風潮も残っています。
 
[予告編]
 
 

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