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【新登場】金門 境界の島

原題:Island in Between
2023年製作/作品時間20分
撮影地:台湾
製作国:台湾、アメリカ
※全世界から視聴可能
 
30年ぶりに故郷に帰ってきた台湾系米国人の映画監督は、かつて父親が兵役を務めた金門島を訪ねた。台湾本島からは160キロ離れていおり、対岸には中国本土が見える。その距離はわずか10キロほど。中国の共産主義革命以降、度重なる人民解放軍の攻撃を耐えてきた、台湾防衛の最前線だ。1949年以降、大陸側との往来がなかったが、2001年に航路が復活。そこにあったのは荒廃した共産主義社会ではなく、きらびやかで活気がある世界だった。島民の中には、中国との平和的な再統一を願う者が少なくない。防衛の拠点でありながら、大陸との友好的関係も蔑ろにできない、最前線の島の実情が浮かび上がる作品だ。
 
監督:S・レオ・チャン
製作:ジーン・チエン、ヨーク・ウー、ユーラン・チャン
編集:S・レオ・チャン
 
◆防衛拠点でありながら、友好関係を望む島民
作品の舞台である金門島は、中国本土から約10キロの距離にある台湾の離島。共産主義革命以降は、対中国の防衛最前線としての歴史を築いてきました。浙江省沿岸の島々を人民解放軍に奪われる台湾海峡危機の中、馬祖島とともに守り抜かれたのが金門島でした。以来この島は米国が「西ベルリンと変わらないほどの重要性を持つ」と語るほどの戦略拠点として扱われています。緊張の一方で、2001年には定期便のフェリーが開通。観光やビジネスで両国の経済的なつながりが強くなりました。島民の中には、いつ緊張が高まるか分からないという恐れの中で暮らしながらも、「中国の侵攻はありえない」と考える人も多くいます。
 
(受賞歴/映画祭)
 
2024年 アカデミー賞(アメリカ) 短編ドキュメンタリー部門ノミネート
 
2024年 Slamdance映画祭(アメリカ) オフィシャルセレクション
2024年 ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭(アメリカ) オフィシャルセレクション
2023年 ハワイ国際映画祭(アメリカ) オフィシャルセレクション

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