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【新登場】Yokosuka1953
2021年製作/作品時間106分
撮影地:日本、アメリカ
製作国:日本
※全世界から視聴可能
和歌山大学の研究者、木川剛志のもとに突然、見知らぬ米国人からメッセージが届いた。「母、木川洋子の親族を探しています」。木川洋子は、終戦後の横須賀で外国人と日本人女性・木川信子との間に生まれた混血児。孤児院に預けられていた彼女は1953年に養子縁組で米国に渡り、その後66年、日本に帰ることも母と会うこともなかった。横須賀とは無縁の木川だったが、空襲や戦災孤児について調べていたこともあり、その依頼に応えようと動く。戸籍の住所をあたり、孤児院を訪ね、高齢者が語るわずかな記憶を頼りに木川信子の消息を追った。母が生きた足跡と、娘が味わった苦難や孤独感。二人の人生を重ねられる場所は見つかるのか。戦争の爪痕の大きさとともに、母子をつなぐ深い愛情を感じられる作品だ。
監督・撮影・編集・プロデューサー:木川剛志
プロデューサー:上原三由樹
撮影:上原三由樹、関戸麻友
編集:筏万州彦
ナレーション:津田寛治
◆「GIベビー」の戦後史と、継承されるルーツの課題
戦後、占領下の日本で連合国軍兵士と日本人女性の間に生まれた子供たちは「GIベビー」と呼ばれました。その背景には、戦後の極限の困窮による売春や性的暴力、軍の交際禁止策による強制的な離別といった過酷な社会状況がありました。政府やGHQは当初、公的保護に消極的で報道も規制したため、多くが「混血孤児」として遺棄されました。民間施設がその救済を担いましたが、母体の栄養不足による早産や先天性梅毒などで、施設での死亡率は高いものでした。現代においては、高齢化した当事者の「自己のルーツ探し」が大きな課題となっており、海外へ渡った養子からの出生調査依頼が施設に届いています。また、歴史の風化や記録の書き換えなど、戦後史の影にある事実を正しく継承することの難しさも表面化しています。
[予告編]
(受賞歴/映画祭)
2021年 東京ドキュメンタリー映画祭(日本) 長編部門グランプリ受賞
2021年 Madras Independent Film Festival(インド) 最優秀長編ドキュメンタリー映画賞受賞
2020年 Festigious国際映画祭(アメリカ) 最優秀長編ドキュメンタリー映画賞受賞
2021年 1st Monthly映画祭(セルビア) 最優秀長編ドキュメンタリー映画賞受賞
2020年 Reykjavik Visions映画祭(アイスランド) 最優秀長編ドキュメンタリー映画賞受賞
2021年 Terres Festival(スペイン) 「エスノグラフィーと社会」部門最優秀作品賞受賞
2021年 下北沢映画祭(日本) 観客賞受賞
2021年 下北沢映画祭(日本) 下北沢商店連合会会長賞受賞
2021年 New York International Film Awards(アメリカ) 最優秀監督賞(長編)受賞
2021年 The Impact DOCS Awards(アメリカ) 特別賞(Award of Recognition)受賞
2021年 うえだ城下町映画祭(日本) 審査員賞(大林千茱萸賞)受賞
2021年 うえだ城下町映画祭(日本) 実行委員会特別賞受賞
2021年 門真国際映画祭(日本) ドキュメンタリー部門優秀作品賞受賞
2021年 門真国際映画祭(日本) ドキュメンタリー部門創生知見賞受賞
2021年 第13回映像グランプリ(日本) ドキュメンタリー賞受賞
2021年 Oniros Film Awards(アメリカ) 最優秀ナレーション賞受賞
2020年 Vesuvius International Monthly Film Fest(イタリア) 最優秀ドキュメンタリー脚本賞受賞
2021年 Sweden Film Awards(スウェーデン) 最優秀ドキュメンタリー・デビュー作品賞受賞
2021年 Toronto Independent Film Festival of CIFT(カナダ) ファイナリスト
2020年 Istanbul Film Awards(トルコ) オフィシャルセレクション
2021年 Awareness映画祭(アメリカ) オフィシャルセレクション
2020年 Crown Wood国際映画祭(インド) オフィシャルセレクション
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